◇ 利上げと量的引き締めの相乗効果は? = アメリカの中央銀行であるFRBが想定する金融引き締め政策の行程表が、ほぼ明らかになった。すでにFRBは3月から引き締め政策に転換、政策金利を0.25%に引き上げている。今後の計画としては、これを5月には0.5%引き上げて0.75%に。さらに年末までに5回予定される政策決定会合で、毎回0.25%ないし0.5%ずつ引き上げて行く。したがって最大の場合は、年末の政策金利が3.25%となる計算だ。
FRBは金利の引き上げだけでなく、同時に量的な引き締めも実行する。これまでは大量の国債や住宅ローン証券を市場から買い入れ、膨大な資金を市中に送り込んできた。それが今後は国債やローン証券が償還されても、その分を新規の買い入れで埋めない。こういう形で、大量の資金を市中から吸い上げることになった。
吸い上げる資金量は、毎月950億ドル。国債600億ドル、住宅ローン証券350億ドルとなっている。この量的引き締めは5月から実施されるから、年末までには7600億ドルの資金が吸収される計算だ。まず5月には金利が0.5%上がり、950億ドルの資金が引き揚げられる。カネ余りの状態は、急速に縮小されて行くわけだ。
すでに波紋は、各方面に広がっている。国債が売られたため長期金利が上昇、10年もの国債の利回りは2.6%まで上昇した。債券市場で金利が上がると、株式は売られやすくなる。株式市場の空気は、しだいに重苦しいものとなった。また住宅ローン金利が6割も上昇、不動産投資にも黄信号が点灯。景気の先行きに対する不安感も広がっている。それでもFRBはインフレ抑制を最優先とし、引き締めを強化して行く姿勢を鮮明にしたと言える。
≪11日の日経平均 = 下げ -164.28円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
FRBは金利の引き上げだけでなく、同時に量的な引き締めも実行する。これまでは大量の国債や住宅ローン証券を市場から買い入れ、膨大な資金を市中に送り込んできた。それが今後は国債やローン証券が償還されても、その分を新規の買い入れで埋めない。こういう形で、大量の資金を市中から吸い上げることになった。
吸い上げる資金量は、毎月950億ドル。国債600億ドル、住宅ローン証券350億ドルとなっている。この量的引き締めは5月から実施されるから、年末までには7600億ドルの資金が吸収される計算だ。まず5月には金利が0.5%上がり、950億ドルの資金が引き揚げられる。カネ余りの状態は、急速に縮小されて行くわけだ。
すでに波紋は、各方面に広がっている。国債が売られたため長期金利が上昇、10年もの国債の利回りは2.6%まで上昇した。債券市場で金利が上がると、株式は売られやすくなる。株式市場の空気は、しだいに重苦しいものとなった。また住宅ローン金利が6割も上昇、不動産投資にも黄信号が点灯。景気の先行きに対する不安感も広がっている。それでもFRBはインフレ抑制を最優先とし、引き締めを強化して行く姿勢を鮮明にしたと言える。
≪11日の日経平均 = 下げ -164.28円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます