◇ 原油価格の下落がすべて = ダウ平均は先週958ドルの値上がり。終り値は3万3761ドルで、5月9日以来の高値を回復した。7月の消費者物価が前年比8.5%の上昇と発表された10日から、株価は一気に上昇している。この上昇率は6月より0.6ポイント低下しており、FRBの金融引き締めテンポが緩むのではないかという期待が盛り上がった。市場では、9月の利上げが0.5%にとどまるという予測が広がっている。
日経平均は先週371円の値上がり。終り値は2万8500円台を回復した。1月12日以来の高値である。ニューヨーク市場の活況にも引きずられたが、4-6月期の企業決算が予想よりも好調だったことが株価を支えた。原油価格の下落と行き過ぎた円安の修正も、好材料になっている。市場の関心は、岸田改造内閣が打ち出す経済対策に移ってきた。
アメリカの物価上昇が頭打ちになったのは、ほとんど原油の値下がりによるものだ。その原油価格は先々週から大きく下げ、WTI(テキサス産軽質油)の先物価格は一時87ドルにまで低落している。だが、そのとき株価は反応しなかった。原油価格の下落はアメリカの景気後退を懸念したもの。だったらFRBの引き締め緩和を連想してもいいはずだが、消費者物価の発表まで動かなかったのは、いかにも理屈を重んじる市場らしい行動だった。ただ原油価格が、さらに下落する可能性は小さい。
今週は15日に、4-6月期のGDP速報。16日に、6月の第3次産業活動指数。17日に、7月の貿易統計、訪日外国人客数、6月の機械受注。19日に、7月の消費者物価。アメリカでは15日に、8月のNAHB住宅市場指数。16日に、7月の工業生産、住宅着工戸数。17日に、7月の小売り売上高。18日に、中古住宅販売。また中国が15日に、7月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週371円の値上がり。終り値は2万8500円台を回復した。1月12日以来の高値である。ニューヨーク市場の活況にも引きずられたが、4-6月期の企業決算が予想よりも好調だったことが株価を支えた。原油価格の下落と行き過ぎた円安の修正も、好材料になっている。市場の関心は、岸田改造内閣が打ち出す経済対策に移ってきた。
アメリカの物価上昇が頭打ちになったのは、ほとんど原油の値下がりによるものだ。その原油価格は先々週から大きく下げ、WTI(テキサス産軽質油)の先物価格は一時87ドルにまで低落している。だが、そのとき株価は反応しなかった。原油価格の下落はアメリカの景気後退を懸念したもの。だったらFRBの引き締め緩和を連想してもいいはずだが、消費者物価の発表まで動かなかったのは、いかにも理屈を重んじる市場らしい行動だった。ただ原油価格が、さらに下落する可能性は小さい。
今週は15日に、4-6月期のGDP速報。16日に、6月の第3次産業活動指数。17日に、7月の貿易統計、訪日外国人客数、6月の機械受注。19日に、7月の消費者物価。アメリカでは15日に、8月のNAHB住宅市場指数。16日に、7月の工業生産、住宅着工戸数。17日に、7月の小売り売上高。18日に、中古住宅販売。また中国が15日に、7月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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