◇ 消えない金融不安への警戒感 = ダウ平均は先週48ドルの値下がり。上下動を繰り返した挙句、結局は小幅の下落となった。終り値は3万2000ドルを割っている。中堅銀行の経営行き詰まりが3行に拡大、さらにヨーロッパのクレディ・スイス銀行にまで飛び火した。スイス中央銀行が7兆円を融資して、懸命の消火に当たっている。しかし世界の株式市場では、先行き不安感が消えていない。ただ、その割にはダウ平均の下げ幅は小さかった。
日経平均は先週810円の値下がり。前週ニューヨーク市場が大幅に下げたにもかかわらず、日経平均は上昇した。その分が1週遅れの値下がりとなっている。外国人投資家の売りが目立ったが、その主因はやはり欧米の金融不安。加えて円高の進行で、日本株の割安感が薄れたようだ。全体として、東京市場の下値抵抗力は弱まっている。
驚いたのは、クレディ・スイス銀行が経営破たんしたにもかかわらず、ECB(ヨーロッパ中央銀行)が0.5%の利上げを強行したこと。インフレ抑制の姿勢を鮮明にした。そこで最大の注目点は、FRBが今週22日に発表する政策金利。予想通り0.25%の引き上げを決定するか、それとも利上げを見送るか。利上げすれば金融不安を拡大してしまう危険もあるが、しなければ「FRBが金融不安を懸念している」と受け取られかねない。
今週は24日に、2月の消費者物価。アメリカでは21日に、2月の中古住宅販売が発表される。なお22日には、パウエルFRB議長が記者会見で金融政策に関する決定事項を公表する。
≪20日の日経平均 = 下げ -388.12円≫
日経平均は先週810円の値下がり。前週ニューヨーク市場が大幅に下げたにもかかわらず、日経平均は上昇した。その分が1週遅れの値下がりとなっている。外国人投資家の売りが目立ったが、その主因はやはり欧米の金融不安。加えて円高の進行で、日本株の割安感が薄れたようだ。全体として、東京市場の下値抵抗力は弱まっている。
驚いたのは、クレディ・スイス銀行が経営破たんしたにもかかわらず、ECB(ヨーロッパ中央銀行)が0.5%の利上げを強行したこと。インフレ抑制の姿勢を鮮明にした。そこで最大の注目点は、FRBが今週22日に発表する政策金利。予想通り0.25%の引き上げを決定するか、それとも利上げを見送るか。利上げすれば金融不安を拡大してしまう危険もあるが、しなければ「FRBが金融不安を懸念している」と受け取られかねない。
今週は24日に、2月の消費者物価。アメリカでは21日に、2月の中古住宅販売が発表される。なお22日には、パウエルFRB議長が記者会見で金融政策に関する決定事項を公表する。
≪20日の日経平均 = 下げ -388.12円≫
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