◇ 中東情勢の悪化で一段高 = 原油の国際価格が高騰している。ニューヨーク商品取引所のWTI(テキサス産軽質油)先物価格は先週5日間の続伸、週末には一時1バレル=67.71ドルと3年4か月ぶりの高値を付けた。主たる原因は、アメリカがシリアに対するミサイル攻撃に踏み切るという予想が強まったため。米英仏3か国による攻撃は土曜日に強行されたが、これで原油価格はさらに上昇。近日中に70ドル台に載せるという見方が広まっている。
国際原油価格は、昨年秋から上昇基調に入っている。昨年12月には1バレル=52ドル近辺だったものが、ことし1月末には62ドルに。その後は一時的に反落したが、3月からは再び上昇に転じた。価格を押し上げた原因は、OPEC(石油輸出国機構)とロシアによる減産協定の実施。それに世界同時好況の影響で、需要が堅調に推移したことが大きかった。
そこへ最近になって、シリアを中心とする中東情勢の緊迫化が加わった。トランプ大統領はシリアを支援するイランに対しても強硬な姿勢を示しており、中東の情勢は先行き不透明さを増している。原油の生産や輸出に支障が出るかもしれない。そうした思惑から、投機筋が先物を買い始めた。先物の買い越し額は、すでに過去最高の水準に達している。
そんななかIEA(国際エネルギー機関)が「OECD(経済協力開発機構)加盟国の原油在庫量が減少した」と発表。一方、サウジアラビアの要人は「ロシアとの減産協定は19年も実施する方向で、さらに10年間の長期協定にすることも検討中」と発言した。これらの動きも原油価格を押し上げる一因であり、70ドル説の根拠ともなっている。
(続きは明日)
≪17日の日経平均 = 上げ +12.06円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
国際原油価格は、昨年秋から上昇基調に入っている。昨年12月には1バレル=52ドル近辺だったものが、ことし1月末には62ドルに。その後は一時的に反落したが、3月からは再び上昇に転じた。価格を押し上げた原因は、OPEC(石油輸出国機構)とロシアによる減産協定の実施。それに世界同時好況の影響で、需要が堅調に推移したことが大きかった。
そこへ最近になって、シリアを中心とする中東情勢の緊迫化が加わった。トランプ大統領はシリアを支援するイランに対しても強硬な姿勢を示しており、中東の情勢は先行き不透明さを増している。原油の生産や輸出に支障が出るかもしれない。そうした思惑から、投機筋が先物を買い始めた。先物の買い越し額は、すでに過去最高の水準に達している。
そんななかIEA(国際エネルギー機関)が「OECD(経済協力開発機構)加盟国の原油在庫量が減少した」と発表。一方、サウジアラビアの要人は「ロシアとの減産協定は19年も実施する方向で、さらに10年間の長期協定にすることも検討中」と発言した。これらの動きも原油価格を押し上げる一因であり、70ドル説の根拠ともなっている。
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≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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