◇ 戦争・異常気象・需要増加で価格が上昇 = ロシア・ウクライナ・アメリカ・フランス・カナダ・オーストラリア・カザフスタン・アルゼンチン――小麦の主要な輸出国である。アメリカ農務省の推計によると、これら主要輸出国の小麦在庫は来年8月に計5570万トンまで減少。10年ぶりの低水準に落ち込む見通し。このため小麦の国際価格は再び上がり始め、1ブッシェル=8ドル台後半に。この3か月で14%ほど上昇した。
小麦が世界的に不足している原因はいろいろ。ロシアによるウクライナ侵攻、異常気象、需要の増大、肥料不足、それに生産国の自国優先主義・・・など。このうち最大の原因は何と言っても、ウクライナ戦争の影響だ。ウクライナは世界第5位の小麦輸出国。トルコと国連の仲介で輸出は再開されたが、その量は前年の6割程度。しかも、いつ輸出が止まるか判らない不安がつきまとう。
加えて異常気象の襲来。ことしヨーロッパ諸国は500年ぶりと言われる大干ばつに苦しみ、小麦の生産量は15%以上も減った。アメリカやオーストラリアも広い範囲で干ばつに見舞われている。またアジアを中心にパンヤラーメンの消費が増大、小麦の需要が30%も増えた。さらにロシア産の化学肥料が供給不足。インドなどの小麦生産国では、自国の消費を優先するため輸出を規制する事態まで起きている。
戦争が長引いているためウクライナでは作付けが出来ず、来年の収穫は半減するとみられている。また干ばつの影響で河川の水位が下がり、船舶による輸送コストも上昇。小麦の国際相場は、いっそう上昇する可能性が高い。その結果、先進国では小麦の獲得競争が始まり、新興国では買い付けが困難になるという危険も浮かび上がってきた。そうしたなかで、日本は・・・。
(続きは明日)
≪24日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
小麦が世界的に不足している原因はいろいろ。ロシアによるウクライナ侵攻、異常気象、需要の増大、肥料不足、それに生産国の自国優先主義・・・など。このうち最大の原因は何と言っても、ウクライナ戦争の影響だ。ウクライナは世界第5位の小麦輸出国。トルコと国連の仲介で輸出は再開されたが、その量は前年の6割程度。しかも、いつ輸出が止まるか判らない不安がつきまとう。
加えて異常気象の襲来。ことしヨーロッパ諸国は500年ぶりと言われる大干ばつに苦しみ、小麦の生産量は15%以上も減った。アメリカやオーストラリアも広い範囲で干ばつに見舞われている。またアジアを中心にパンヤラーメンの消費が増大、小麦の需要が30%も増えた。さらにロシア産の化学肥料が供給不足。インドなどの小麦生産国では、自国の消費を優先するため輸出を規制する事態まで起きている。
戦争が長引いているためウクライナでは作付けが出来ず、来年の収穫は半減するとみられている。また干ばつの影響で河川の水位が下がり、船舶による輸送コストも上昇。小麦の国際相場は、いっそう上昇する可能性が高い。その結果、先進国では小麦の獲得競争が始まり、新興国では買い付けが困難になるという危険も浮かび上がってきた。そうしたなかで、日本は・・・。
(続きは明日)
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