魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

存在感に恋をする その3・・・誰も来ない秘密の場所

2007年09月02日 | ちょっと怪しい
「あるものの実験場」と書きましたが、あるものとは
実は「魚雷」のことです。「魚雷発射試験場」で検索してみて下さい。
「川棚」や「片島」を入れても良いでしょう。場所は川棚町です。

魚雷発射試験場よりすぐ上の山へ道がありましたので
登ってみました。

山頂まで汗だくで300mほど(海抜は50mほどでしょうか)登ると
こんな建物がありました。

ここは検索してもなかなか出てこない秘密の建物です。
発射した魚雷を山の上から見守る監視塔?なる建物です。
鉄筋コンクリート2階建ての小さな建物です。

写真方向に建物へ入ると、南方向が海側で魚雷を監視できるようです。
床は崩れてしまっていますが、海側にホームベースのように突きだした窓からは



抜けるような青空が見渡せます。


床のない2階部分に何とか登り、南方を見渡すと・・・



ご覧の様な大村湾が目の前に広がります。
こうして魚雷の行く先を見たのかと思うと、逆に悲しく、その悲壮さと
あまりの美しさに心が揺り動かされました。


実はこの海域は確かに魚雷の発射試験場であったのですが、すぐ側には
「回天」(人間魚雷)、「震洋」(特攻ボート)、「伏竜」などの訓練場が
あったのです。(いずれも自爆特攻兵器です)戦争終盤の頃、
この海で悲壮な訓練が行われていました。

軍艦島が話題になっていますが、こんな戦争廃墟も貴重なので
保存していただきたいです。


コメント (2)
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