スーパータスカンの97年の有名どころを飲む会が
tantanさん(ワインバカ仲間です)主催のもと、当店にて行われました。
1 NV ベルフォン ブリュット(シャンパーニュ)
ガス圧が低くて飲みやすい。私は結構好きです。
やさしくスムースにスタート。
2 1997 ブルゴーニュ ブラン(ルロワ)
熟した香りがします。一見フラットな味わいですが奥の部分に濃厚さと深みが
感じられました。
3 2002 フォーマン シャルドネ(USA)
色からしてきらめきがあります。パインやトロピカルフルーツの風味もして
ゴージャス。しかしずんぐりとした太さだけではなく、ちゃんとスタイリッシュ
に仕上がっていて、なかなか行けてます。
参加者の方はお気づきでないでしょうが、実は翌日残ったボトルからは大量の
結晶というかオリが発見されました。白にしては結構大量でした。
そしていよいよ赤へ。
4 1997 オルネライア
杉、井戸のコケ、エンピツの芯など、実にボルドーチック、個人的には
ポーヤックを彷彿とさせてくれます。落ち着きもあって実に大人の味です。
ちなみに3アイアの中でオリの量が最も多かったワインです。
5 1997 ソライア
こちらは明るく伸びやかです。セパージュの違いもあるのでしょうが、イタリア
らしいです。もちろん濃く旨味もたっぷりです。
6 1997 サシカイア
気品があります。誰かがラフィットのようだ、と仰いましたが、濃くタンニンも
多く、しっかりしたポテンシャルとわき上がるほのかな甘さ、旨味が唸らせます。
私の好みは微妙ですが、サシカイア>オルネライア>ソライアでした。
1997年に限ってのことです。
7 1997 マッセート
ブラックベリー、モモ、赤い花、深い森、しんしんと香ります。
これは深い、深い!です。重厚で今までのワインを圧倒してしまいます。
黒々として重厚で深みがあって、驚くべき余韻が続きます。
VIPがリムジンから降りてきて、ビロードの絨毯がバーーンと足元に伸びる
ようなイメージ?といえば想像できるでしょうか。
8 1984 モレ・サン・ドニ(ジャン・ルフェール)
締めはブルゴーニュになりました。きわどく落ちそうで落ちない、怪しい妖艶な
ワイン。84年は酷評されているけど、実は案外美味しい、という代表例か。
しかし、会である程度の人数で飲むから良いけれど、ひとりだとやはり・・・
落ちてしまうでしょう。
ここで終わるはずだった・・・終わっていればよかった・・・
2人残ったので、もう1本ブルゴーニュを飲みたいとSソムリエ君が言い出した。
セラーから持ってきたのは、
9 1999 シャンボール・ミュジニー レ・ゾードワ(グロフィエ)
あ~、何ときれい!覚醒してきた。深い洞窟を思わせる果実味。ちょっと熟成も
していますが、まだまだ若い、まだ伸びるでしょう。時間が経つと花の蜜のよう
な甘美さが現れます。こんな酔いどれでなく、まっとうな状態で飲みたかった!
ブルゴーニュの真骨頂キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!美味すぎ!
と、ツボに入ってしまい・・・・・ラリラリ状態へ。反則です。
翌朝死んでいました。二日酔いです。
そんなこんなですが、さて、明日も試飲会in博多。
へこたれずに頑張ります。結構体力いりますよねえ。
でも思うんですよ。いろんな方との出会いや、たまには議論もありますが、
そういったことを含めて、抱擁するようにワインの味わい深さは存在する
のです。いつもワインってすごいなって感じます。