魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

心配でたまらない・・・

2007年09月05日 | ワイン ~2019年
私の目の届かないところで、販売したワインたちがどうなっているのでしょう?
今日は心配でたまりませんでした。

実はお客様がチーズとワイン会をしたいとのことで、決められた予算の中で、
白と赤のワインを数本づつリストを組みました。初心者の方もいらっしゃるという
ことで、それなりに気を使うラインナップです。

それらのワインたちを会の行われる、とあるカフェへ配達し、お店の方に
白は冷やして出していただくこと。
赤は会の1時間前までに冷蔵庫から出しておいていただきたい旨を申しました。
あと、参加者の誰かが「渋い!」と仰ったときは、カラフなり大きなビンがあれば、
(デキャンティングという言葉は使いませんでしたが)一旦それに注ぎ、その後
クラスへ注いで下さい。これだけを申してお店を後にしました。


過去、私の知り合いの居酒屋(今はもうありませんが)でワイン会をしようと
グランヴァンを持ち寄ったことがありました。同じように告げていたら
時間が来ても赤も冷蔵庫から出していてもらえませんでした。
1990のCh.ラトゥール(今なら20万円?)を冷たいまま会に突入!!!
という恐ろしい出来事がありました。

いくら素晴らしいワインを用意しても提供温度がメチャクチャなら意味が
ありません。苦労したラインナップを組んでも、それを台無しにすることは
簡単でしょう。それを生かすためには、それなりの納得できる状態で飲んで
いただきたい!と思います。それが売る側としての純粋な気持ちです。
その上で「不味い!」と仰られれば、それはそれで仕方ないことでしょうし、
潔く私の未熟さ受け止めます。


で、その会の始まる1時間前になり、だんだんと不安になってきました

念のため主催者の方へ連絡をとるもTelもメールもつながりません。
心配になり、どうしようもなくなって会場のお店へTelいたしました。

「念のためですが、赤ワイン、冷蔵庫から出していただいていますでしょうか?」

「えっ、まだです。今出します。」

「赤は20度程度で出していただきたいので、すぐ冷蔵庫から出して下さい。
お願いします」

一応お願いしておきました。
考えてみれば、そのカフェだって、よそから持ち込まれた飲み物(ワイン)
ですから、正直「知ったこっちゃない」といえばそれまでです。
そのカフェがアルコールも提供しているお店ならば、良い感じはしないでしょう
し、協力的にもなってくれなくても当たり前かも知れません。

そう思うと、その後また不安になってきました。
ちゃんと赤ワインは適温で出されただろうか?
ある程度でいいから大ぶりのグラスはあるのだろうか?
ちゃちなグラスではないだろうか?
参加者の方は美味しく飲んで頂けただろうか?
チーズとの相性はどうだったろうか?
初心者やアルコールに弱い方の反応は?
などなど、やはり心配し出すときりがありませんね。

商品のワインが自分の手を離れてしまえば、どう飲まれてもそれはお客様の
ご自由(ご勝手)ではありますが、せめてちゃんとした状態で提供されたか
どうか?はどうしても気になってしまいました。


コメント (2)
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