魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

心待ちにしていたワイン

2007年09月07日 | ワイン ~2019年
さて入荷を心待ちにしていたワインの試飲です。
嬉し~い!

2005 ブルゴーニュ ルージュ V.V(アンブロワーズ)
   フランス、ブルゴーニュ地方、赤、2千円台半ば~後半

私はこの造り手がメチャ好きです。果実味が濃く、輪郭もしっかりとして
実にきれい。分かりやすい旨味とツボがあって、入手も決して困難でもなく、
コストパフォーマンスはとても良く、持っている畑も好きなところが多く・・・

毎年リリースごと、この造り手、このワインを飲み続けて15年ほどになるで
しょう。ガチで鉄板と言ってもいいほど、失望することはなく良い年は
もちろん、不安な年でも、毎年美味しいワインです。

さて、大当たり年の2005年、「ぜろごー」なわけですよー。
色はACブルとしてはやや濃いめです。鮮やかです。
香りは深々としてドライクリーニングの様な濃厚な果実味がモワーーッと
来ます。イチゴ、プラム、チェリー、カシスなど赤~中間系のレッドベリー、
焼き菓子などの厚手の香りが引きつけます。

味わいはさわやかなベリーと案外濃厚な果実味、タンニン、酸も見事に充実し、
焼き菓子を感じさせるビロードのような旨味がだれることなく押し寄せます。
さすがに良いワインですね~~。
(多分PP88-89くらいは行くでしょう。)

ただ、まだ各要素が強いので、まとまりというところでは、数ヶ月だけど
待ってあげたい気持ちになりました。これより上のクラスはどれだけすごい
んでしょうね。

半年もすると、若いながらに落ち着きや、まとまりも出て絶妙な旨さに
なるでしょう。でもピチピチの若さなら今です。多少飛び跳ねても
ヌーヴォーのような魅力すらあります。

その証拠に、2日目になると、飛び跳ねた感じやとげとげしさもなくなり、
きれいにまとまっています。バッチリです!。
ACブルというお安いクラスとしては異例で、ケースで(12本)持っていて、
毎年1本づつ、12年はゆっくりと楽しんでいける実力を持ったワインでしょう。

多分、最低3ヶ月は待ってあげて、年が明けてから飲み始めると良いかなぁ?
でも今買わないとネット上でも出た途端、瞬殺されるワインですし・・・。
リアルワインガイド誌の煽りのせいでいい迷惑です。


コメント
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