魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

崎戸炭坑跡 その2

2007年11月05日 | ちょっと怪しい
昨日のつづきです。
崎戸町への遠征は素敵でした。


海や空がとてもきれいです。
その中に廃墟となったアパートが並んでいます。

ここはかつて炭坑の町でした。
この美しい小さな島に約7000人もの労働者(炭坑夫)と約25000人もの
住民がいたそうです。

アパートに近づいてみましょう。



蔦に覆われて良い味だしてるじゃありませんか。
そうそう、この感じに胸が躍ります。


さて、中を覗いてみましょうか。





全室こんな感じです。(多分、全室は回れませんから)
畳はなく、いっさいがボロボロで朽ち果てたというよりは、壊される前の、もしくは
命を絶たれる前に、生けるものが見せる一種の「潔さ」を思わせます。
それほどに「空」です。



上の階へ登るとちょっとしたごほうびの光景が・・・。



廃墟となった部屋、壊れてはずれそうなベランダの手すり。
その向こうにはどこまでも広がる美しすぎる青い海と空の風景。

光と影、囲いと解放、永久と刹那、人間の小ささ、人生の短さ、はかなさ、
いろいろな思いが見る人それぞれによぎることでしょう。

実はこの炭坑にも朝鮮、中国からの強制労働者がいたそうです。
過酷な労働条件の中で、彼らを含め坑夫達は、何を見つめ、何を思い、
どんな希望を持っていたのでしょう。
彼らの苦労や辛酸と引き替えなのでしょうか、崎戸の風景はあまりに
美しすぎるのです。


崎戸町が好きになったので、再訪を誓いながらここを後にしました。

そのうち再訪しましたら続編を書きます。
コメント (2)
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