魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

うわっ、怪しい20年もの???

2008年08月12日 | ワイン ~2019年
本日は怪しいワインへ挑戦です。
五輪サッカー、男女とも負けたので、ちょっとやけくそ気味です。


1988 ブルグイユ(カーヴ・デュアール、Cave Duhard)
  (仏、ロワール地区、赤、カベルネ・フラン種、5千円程度)


ロワール地区のカベルネ・フラン種、しかも20年もの。
ラベルはヴィンテージのところが、多分剥がれたので、あとから
貼り付けたのでしょう、手書きっぽくて、実に怪しい。
造り手カーヴ・デュアールってのも知らないので、ますます怪しい。


インデント輸入で入れたのですが、誰もリストを見ても気付かない
でしょうし、たとえ気づいても怪しすぎて、入れるのを躊躇しそうな、
あえてそんなワインを選んでみたのです。

数千アイテムのリストを見ている中で、私のワインレーダーが
どこまで反応するのか?挑戦なのです。


キャップシールを取りますと・・・、




うわっ、まっくろくろすけだ~っ!



そんなコルクを開け(あまり長くはなかった)、グラスに注いでみます。


開けたては閉じぎみですが、20年も経っているのに、赤いチャーミングな
花を連想させる香りがします。焼けたレンガ、コリアンダー、肉という
よりは、フルーティーで明るいです。


色さえ熟成色の中に、若さのある赤さを感じることができます。


味わいはもちろん落ち着き熟成したちょっと暗めの味わいの中に、
生き生きとした花の蜜、滑らかさがあります。タンニンは多めですが、
こなれてきています。
酸はシャキッとしていて、きっとそれが若さを保っているのでしょう。

美味しいですねぇ~。
しみじみと落ち着き、そして時間を感じます。


ただ、このワインは数本しか入らなかった(危険すぎてたくさんは
入れられない!)ので・・・・・どうしましょうか?

ってそんな売れるわけでもないか。
二十歳の成人式お祝い用にはなるでしょうか。

また、1988年生まれの五輪日本代表がんばって~!
と、ささやかに応援する気持ちにもなりましたよ。


コメント (2)
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