魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

そろそろなくなってもいいと思う

2009年04月09日 | ワイン ~2019年
もうそろそろなくなってもいいと思う。


最近ワインを飲む時に、よくこんなグラスを使っています。





「足」がないか、もしくは、あっても極端に短い、というグラス。


つまり「ワイングラスの足」は「蛇足でほとんど意味をなさない」と
感じているわけです。


「足」があって良いことって何でしょうか?

きれいでカッコイイですか?エレガントですか?

まあ、そんなところでしょう。

少なくとも味自体には何の影響もありません。


かつては・・・、

“「ワイングラスの持ち方」と称し、持った手の体温がワインに
影響しないようにグラスの足を持ちます”

なんて、つまらんワイン本に書かれていたことでしょう。


で実際、影響?そんなもん皆無ですよねぇ。

グラスに入っているワインなんて、すぐ飲んでしまうでしょうし、
お代わりすればまた適温で注がれるでしょう。

立食パーティーで、ずーっとワインが入ったままの状態で持ち
歩いている人は、もともとたいして飲む気があるとも思えないし、
それならどこかに置けばいいでしょ。


逆に「足」のあるせいでの被害は甚大です。


ついテーブルの何かを取ろうとして袖口が当たり、ワインをこぼし、
テーブルクロスは汚す、料理にかかって台無しになる、挙句は
大切な「お洋服」も赤ワインの染みが出来る、といった具合です。

数人のワイン会から、数十名のパーティーでワイングラスを誰ひとり
こぼさないことは滅多にありません。むしろ奇跡的です。

こぼして「だからワインはなぁ~」とため息をついているあなた、

正直に言いましょう。

恨むべきは「赤ワインの色素」ではなく「グラスの足」です。


そろそろ多くの家庭やお店で、ワイングラスの足はなくなっても
いいと思います。


こぼすのを覚悟の上で足付きグラスを使っている方は、いつの日か
勇者として称えられる時が来るかもしれませんよ。

コメント (6)
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