魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

迷走

2014年04月03日 | ワイン ~2020年
消費税が8%へ上がりました。


月末から対応が大変でした。通常の棚卸や月末残務のほかに、消費税対応に追われました。

お店は奥さんと二人でやっているので、何かいっぱいいっぱいで、肉体的にも精神的
にも、疲れが出ています。やはり年なのかなあ。



105で割って108をかけて・・・・・全品目をとりあえずやってみて・・・・・

これは上げるのを辛抱しようか?いや、思い切って上げるべきだ、とか、自販機の
価格設定をどうしようか?いろいろと出てきますね。


980円とか1980円、798円とか2498円などなど、ぎりぎりで価格を抑えていたアイテム
とかがすごく困るんですよねえ。何のためその価格にしていたのか意味をなくして
しまいます。結局価格に転嫁できずにお店がその分を負担することだって出てくる
かもしれません。

まっ、とりあえずはどこのお店も様子見状態が続くでしょう。

そんな中で4月に入ってから、わざわざご来店されお買い上げいただいたお客様に
は、とても感謝しております。とてもありがたいです。


あっ、申し上げておきますが、当店は税込表示(内税)でまいります。

お客様が求めているのは分かりやすい表示でしょうし、外税表示だと、会計時に
「お金が足りない!」とかのトラブルをなくしたいですから。

まあ、それと会計のレジがいちいち対応できないし、貧しいので新たに外税システム
のポスレジや会計システムなど導入する余裕もありませんから。
とにかくマニュアルで対応するしかありません。

もしかしてご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、よろしくご了承ください。



そして何と言っても辛いのは、日本中のすべての物価、仕入れは3%分上昇するのに、
給料はそのままで、負担だけ増えてしまうことでしょうね。オーマイガー!

お店も私も迷走しそう。





さあ、元気を出して、今夜はこれ。





2012 クライン エンシャント・ヴァイン ムールヴェードル
  (USA、ムールヴェードル種、赤、2千円台前半)

新ヴィンテージによる試飲です。

香りはプラム、ドライプラム、わずかに鉄、ミネラル、シナモン、黒砂糖など。

味わいはアタックは優しく、沈んだ果実味に優しいスパイス。特にアフターには
スパイシーにたなびきます。


しきゃ~し、

近年は数年前の、かつてのパワフルなイメージが大幅に変わっています。

2000年以降サスティナブル農法に、ビオだとかロハスだとかそんな転換をしてから
どんどん優しくなりました。
正直私はかつてのスタイルの方が好きです。キッパリ!

はっきり言って「へなちょこスタイル」になったということです。


それを良しとしているワイナリー。まさに新興宗教にはまってしまったかのようです。
本来の自分を取り戻してほしい。もともと反ナチュラリーなことやってたんですか?
100年以上経った古樹で大切に造っていたじゃありませんか。

確かにこれはこれでも悪くはない。でもインパクトに欠け、商材としては弱さがある
んです。変な流れに盲信、追従、迷走しないで目を覚ましてほしいと思います。
このワイナリーも応援しているのですから。

私もワインも迷走の夜だね~!


コメント
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