魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

チキンカレー-ちょっと不思議なブルゴーニュ・師匠~!

2016年09月06日 | ワイン ~2020年
久しぶりのマドゥバニのチキンカレー。



最初はこれだった。懐かしささえ感じてしまう。
悪くはないけど「定食」の悪魔の中毒性には敵わない。

ビンが立ててあるのは「好いただけ入れて辛うしてね」というシステム。




夜はこれ。




2014 ブルゴーニュ レ・プリエール
  (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、2千円台)

淡い色合い。香りはイチゴ、チェリー、とても明るいベリー系、そしてロウ、肉系
が漂います。

味わいは軽い!ちょっと心もとないか。
か弱いと思いきや、ちゃんと肉的旨味も内包しつつ、この造り手のこだわり、シルキーな
タンニンがあります。酸はほどほどでこれまた優しい。

誰でも嫌がらないところの渋みと酸味と、そこから徐々にブルゴーニュの魅力に引き込もう
という算段ではないかと推測します。偶然にしろそうした狙いが見えてきそう。

そして、これで終わりにしようといったん止めても、またもうひと口、もうひと口と
さりげなく誘い続けます。

これって頼りなさ? 作戦? 乗せられつつ杯を重ねる恐ろしい詐欺的ワインです。
「うすい」「軽い」でぶった切ることも簡単だけれど、ブルゴーニュマニアには
なぜかぶった切れない・・・そんな何かがあります。


私がワイン評論家のパーカーさんなら当然低い点数をつけます。
付けながら、「ブルゴーニュってそれだけではないんだよ~」という声が聞こえそうな
そんな不思議なワインでしょう。


もうひとつ、面白いのがこのラベル(エチケット)。
怪しいおじさんでしょ。


うちの奥さんは「平家の落ち武者だ」と言ったのですが、「私がこの人に似てるよ」
と画像を見せたら、すごく同意して爆笑でした。



思わず私の脳裏に現れたのはジャッキーチェンのカンフー映画で出た方。
調べたら「カンニングモンキー 天中拳」というので主人公、ジャッキーを鍛える師匠の人だった。
この人ね。


似てますか?
このワインはそこまでキャラが立ってないのでちょっと残念!


コメント
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