

先日の絵手紙へのコメントを読ませていただいて、
篆刻というのが割合わたしたちの身近にあるものなのだと再認識しました。
子供たちとのワークショップに出てきたり、
中学でやったことがあるとか、
へ〜〜〜っと思いました。
わたしたちの子供の頃ならば、芋版というところでしょうか。
自分の好きな文字とか、
名前の文字を彫るって、素敵〜〜〜〜。
わたしは、
書道を生まれてこのかた学校以外でやったことがない人なので、
無知の極み。
でも、夫は子供の頃にやっていたために、
当然篆刻のこともよく知ってましたけど、
その時まであらためて自分でつくるということはなかったみたい。
わたしが「絵手紙で自分の名前の印が欲しいけど、なかなかいいのがない」と呟きましたら、
道具を買ってきて、彫り始めました。
見よう見まねでね。
1997年ごろのことです。
もともとこういうのが好きな人でして。
それを絵手紙サークルに持って行って、使ってましたら、
先生や周囲の方々が「いいわね〜」と言ってくださり、
しまいには「ちょっと旦那さんに作っていただくことってできる?」と聞かれ、
それが何人にも広がって、
いっときは「にわか篆刻師」の夫が受注生産してました。
わたしの出産で、
絵手紙サークルを辞めたので、
その受注生産は止まりましたが、
それまで1年ほどの間、結構売れっ子になってたんです(笑)。
いただいたコメントの話を夫にしましたら、
「あ、それと言ったら・・・」と持ってきたものがありました。
それがこれ。
夫がこういうのに残してたんですね。

その中の一部をご紹介。
ど素人ですからあしからず。
↓下のは主に平成11年1月のページ



そのほか、
別の月には、
家族のもの、特に生まれたばかりの息子の印とかもたくさん。
住所印もありますよ〜。
家族以外に作ったものは、
それぞれのところにお嫁入りしたので、手元にはないのですが、
こうやって残しておくといいですね〜。
絵手紙は、ものの数分で仕上がる本当に簡単で単純な絵で、
もともと第一人者の小池邦夫先生が「下手でいい、下手がいい」なんていう
キャッチで広められたものですので、
本格的な日本画に比べて田舎っぽい雰囲気のものですが、
この落款があるかないかで、絵の締まり具合が全く違います。
どんな絵でも、グッと上品になり、グレードが上がって見えます。
わたしは、この落款を押す瞬間が大好きでした。
スポンジではない、
クニュッとした本物の朱肉を使ってね。
今思えば、
わたしの絵手紙は、夫との二人三脚のはじめだったように思います。
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