旧田中家別邸なんていっても、鹿児島人でも知らないと言う人が多いのでしょうね。
うちの奥さんの実家のすぐ近くなんですが、霧島市が、観光モニターツアーを計画しているという記事が地方紙に掲載されていたので、興味深く読みました。
鹿児島空港発で、福山町の黒酢畑や小廻地区にある大正時代に立てられた旧田中家の別邸、宮浦神社の大銀杏(夫婦銀杏と言われていたのだが、どちらとも女木らしい)、大廻地区の福山病院敷地内にある松下美術館などを見学するツアーのモニターを募集しているという記事です。
墓参りのついでに、久しぶりに旧田中家別邸に行ってみました。
1100坪の敷地に立てられた100坪ほどの屋敷は、これまで、あまり価値を認められていなかったようで、もったいないって思っていました。
一時期は地域の集会所になっていたり教育委員会の事務局が置かれたり、結婚式場だったり、草ぼうぼうだったりと、様々な変遷を経て、やっとその価値が見直されようとしているようです。
玄関の横に立っていた石塔にも、みとれてしまいました。
桜島の見える方向の西側から、大広間前の縁側を見た所です。
屋敷の向こうに見えている白い建物は、福山小学校の体育館みたいですね。
20畳敷きの大広間の縁側にあがる敷石(正しい名称は、何でしたっけ?)も、見事なものです。子供の頃、屋敷にあがって遊んでいるとき、部屋が多いので家の中で迷子になったと、地元の人が話していました。
洋間には、シャンデリアと大理石のマントルピースが当時のままに。 テーブルや椅子などは、新しい物なのでしょう。
ちょうど今日から、寒ラン展も始まっていて、由緒ある建物の部屋に寒ランの香りが漂って、とてもゆったりとした気分になりました。 入場料は無料なので、近くに行くことがあったら、是非立ち寄ってみると大正の時代の香りを感じられるかもしれません。
車は、となりの旧福山高校敷地内に駐められます。