『春の往来』
春爛漫
4月6日(金)から久しぶりに北軽井沢へ出かけた。
春爛漫の東京を後にして、わざわざ寒いところへ行くのもおかしなものだが、二か月近く放っておいたので山小屋がどうなっているか気になっていたのだ。
先日のメイ・ストームで各地に被害があったし、北軽の森も根の浅い針葉樹が多いから折れたり倒れたりが予想された。
行ってみると案の定大木が倒れていて、周囲2~3メートルの根方が撥ねあがるように空気に曝されていた。
我が家の屋根にも、たくさんの枝や枯葉が積もっていたが、幸い木が倒れかかるようなことはなく、周囲を掃除して春を迎える準備ができた。
ただ到着の夜に雪が降ってきたのには驚いた。
昼と夜との違いはあるが、東京を出るとき18度近くあった気温が、この夜は零下5度まで下がったのだからびっくりである。
草津白根
翌朝、草津に向かう途中で見た白根山は、昨夜の雪で輝いていた。
いつも見るパノラマ風景で、画像に何の目新しさもないが、当人はこの風景を見ることで細胞が生き返るような歓びを感じるのだ。
浅間遠景
草津の湯には、ほんとうに感謝している。
無料の上、地元の人が毎日きれいに掃除しておいてくれる。
このしきたりは、いつまで維持されるのだろうか。
頭が下がる思いである。
のびのびと手足を伸ばして、久々にリフレッシュする。
帰り道に長い下り坂で見た浅間山の遠景は、実に彫の深い山容を見せてくれた。
プロの写真家ならヨーロッパ・アルプスのように撮ってくれると思うほど陰影の濃い眺めなのだが、悲しいかな提供できるのは平板な画像だけ。
読んでくださる方には、申し訳ないような気分である。
桜満開
2泊3日で東京に戻ると、ニュースの通り街道沿いの桜はみな満開。
雪氷アイスを桜餅でサンドイッチしたような食感を味わい、今回のリフレッシュ行は無事終了した。
寒暖の差も何とか乗り越えて、日々の健康を保つ気力を持ち続けたいものである。
(おわり)
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いつ逢っても懐かしく、逢うたびに表情が新鮮で飽きることがありません。
これらが間もなく春霞や新萌に彩られると思うと、心がウキウキしてきます。
一瞬一瞬の命を、噛みしめて味わいたいですね。
コメントありがとうございました。
山荘を目掛けて久々に疾駆する悦びが伝わってくるようです。
何よりも大気を新鮮に感じたことでしょう。
その合間に覗く白根山や浅間山、それらが旧友のように感じられてのでは?
小生、あいにく山とか高原には無縁ですが、やはり季節の変わり目なんぞには接してみたいですね。
そうすると、窪庭さんの文章のように時には躍動するのではないかな(なんちゃって)。
時折り、おおいに刺激させてください。