どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(125) 『地震速報の怪?』

2011-04-05 00:31:54 | コラム

     (地震速報の怪?)


 最近、気になることがある。

 いわゆる東北・関東大地震の余震回数が減ってきた中で、ときどき震源域の異なる地震がテレビ画面で速報されながら、数秒後に別の震源地が示される現象である。

 初めて怪訝に思ったのは、秋田県など日本海側を震源域とする地震として画面上に×印が付けられたのに、その後各地の震度や地名がその地域とは違った形で表示されたからである。

 実は、『週刊朝日』(3/25)の記事や、作家広瀬隆氏のインタビュー動画で、日本列島が乗るプレートの構造や次に起こると予測される地震のメカニズムを知ったものだから敏感になっているのかもしれない。

 その時は、「何かの間違いか」と解釈してやり過ごしていたが、昨日午後の「千葉県東方沖を震源域とする地震が発生しました。強い揺れにご注意ください」とのアナウンスに、すっかり動転してしまった。

 もちろん携帯電話の緊急地震速報もギュンギュン鳴るし、(いよいよ来たか)とあわてて玄関のドアを開け放った。

 ところが、ところが、一向に揺れは来ない。

 伊豆半島まで注意地点と表示されながら、それらしい地震はまったく感知できなかった。

 緊急地震速報は、震度4以上を予想できる場合に発せられると聞いている。

 当然、誤差も生じるものと承知しているから、「強い揺れ・・・・」がなくても非難するわけではない。

 だが、東北・関東にまたがる500キロメートルのプレート上で起きる最終の大余震が千葉沖もしくは千葉内陸部と言われているだけに、頭の中の警報がはげしく鳴りひびく次第。

 先の秋田沖を震源とする地震は、僕の中であやふやに処理されていたが、あらためて千葉沖が意識されたことで、俄然過去の地震のメカニズムなる記事が甦った。



 <岩手県沖~宮城県沖~福島県沖~茨城県沖>の太平洋プレートが、連鎖的かつ短時間に崩壊したのが今回の大地震と解説されている。

 千葉県沖には、まだ開放されていないエネルギーがあって、そこが開放されればとりあえずの一段落。

 しかし、その後<新潟・長野県北部~秋田県沖~青森県西海岸沖~北海道沖>側のプレートに移動して大地震を引き起こす習性があるらしい。(すべて受け売り)

 そうした記事を読んでいるものだから、長野北部、秋田沖の震源地にはことさら反応してしまう。

 あの、10日以上も前の、テレビ画面(日本海、秋田沖に×印が!)の怪?・・・・が、またぞろ思い起こされる。

 その後、太平洋プレート上の余震に混じって、秋田方面を震源とする小さな地震は起こっている。

 だからこそ、最初の狐につままれた感覚を今も払しょくできないのだ。

 (なぜ、秋田沖から三陸沖に震源地が変わってしまったのか)

 もしかしたら、テレビ局にあらかじめ想定震源域が準備されていて、緊急地震速報を受けた瞬間テロップが流れる仕組みになっているのではないか。

 その優先順位が高いから、秋田や千葉に過剰な震度(誤差かもしれないが・・・・)が表示されるのではないか。

 疑い始めると、ますますわからなくなる。



 福島原発の放射線物質拡散予測でも、気象庁のデータを発表しなかった政府・省庁の隠ぺい体質は明らかだから、地震予知についても広報されるとはとても思えない。

「データが不正確かもしれないから・・・・」

 (しかし、ネット上では、ドイツやフランスによる福島原発の放射線物質の飛散予測が出ているのだから世話はない)

 この調子では、地震学者がいくら予知に励んでも、大地震が予知されることはまず考えられない。

「想定外でした」

 悲惨な状況を尻目に、言い訳に終始する姿が、われわれ国民には<予知>できる。

 いろいろ考えてはみたが、地震速報の仕組みはいまだ不明のまま。

 僕の思い違いにすぎないのか、どなたか教えていただければ嬉しいのだが・・・・。



     (おわり)




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2 コメント

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権威は信用できない時代に? (知恵熱おやじ)
2011-04-06 18:56:18
「怪」まさに怪しい話ですね。

今回の地震以来政府や東電や気象庁など権威ある機関の言うことというか発表は、まず疑って聞くようになってしまう自分に呆れています。

テレビカメラの前での発表でよくあんなに平気な顔してデタラメを言えるものです。しかもウソが明らかになっても、少しも恥ずかしそうな顔をしない。たいしたもんだ。

さらにエスカレートして今度は、漁民にも地元民にも一言もなく放射能汚染の水を大量に海に流してしまった!
こんなことして良いのか。
一度海に放出した水は間違ったといったって絶対に戻らないんだぜ。

こりゃー犯罪だろ。
いくら原発についての特別の法があるからといって、意図的に放射能汚染水を流していいなんて解釈は出来ないんじゃないの。

こんな重大なこと、なぜ事前に地元の人たちに一言も相談しなかったのか。相談すれば必ず止められるから意識的に無視してやっちゃったとしか思えない。流せばもう取り戻せないことを逆手にとったのだ。政府も東電も確信犯だな、これは。悪質すぎる。
日本の上層部がこれほどひどい(精神の荒廃)状態になっていたとは・・・情けなく世界に対して恥ずかしい。

結果として汚染水を流すことになるにしても、とにかくこうしたいと思うが、と考えを公表して一言でも地域の人の意見を聴くのが筋だろう。

韓国はじめ各国のトップが怒って声明(談話?)を発したのは当然のことだ。

海は日本だけのものではないし東電のものでもない。世界の海は繋がっているのだ。海を汚すことは地球を汚すことだということに気付かないのだろうか。

う情けなくて何かいう元気も失せてきたなあー。

すいません。他人のブログでこんな愚痴を並べてしまって。
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「不信の垂れ流し」がはじまった (窪庭忠男)
2011-04-07 16:25:25
(知恵熱おやじ)様、本当に情けない事態になってしまいましたね。
とうとう世界に不信を垂れ流し始めた政府。
おそらく東電や原子力保安院にいわれるまま、
汚染水を流すことに同意したのでしょう。
近隣諸国の反発や、その後の経済的ダメージの大きさに思い至らないまま。
いや、もっと大切な海を汚すことの怖れも抱かずに・・・・。
「総理、もう打つ手はありません! このまま手をこまねいていると、原子炉が爆発します」
駆け込み訴えに狼狽し、思考停止状態になったとしか思えない。
それとも、頭は別のことを考えているのか?
この頭がてっぺんにある限り、国民はどこへ連れて行かれるかわからない。
「道づれはいやだ!」とわめいても、無策・不作の政治家・役人に地獄の底まで引きづり込まれそう。
     
この流れは、長年続いた自民党時代の<原子力政策>の最悪の結末であると同時に、政権交代した民主党の無力さの露呈でもある。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり」
総理や閣僚、与党の方々、そして野党の政治家にも、いまこそこの格言を実行してもらいたい。
ヘリ視察のパフォーマンスでなく、真摯な姿勢が見られたら、きっと国民もあなたを支持しますよ。
もう、誤魔化しは効かないところまで追いつめられているんです。お願いしますよ。
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