どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

ポエム257 『乱れるコロナ姫金魚草』

2020-01-29 12:17:40 | ポエム

 

     姫キンギョソウ

    (城跡ほっつき歩記)より

 

なるほどなあ 

うまいことつけたもんだ

色といい咲き方といい

乱れる乙女心とはぴったりじゃないか

 

おっと説明が遅れたが

これが姫キンギョソウの花言葉だそうだ

花の色はピンクのほかに数種あるようだが

どれも咲き方がやんちゃで落ち着きない

 

外の様子を見ていると

空も人の気配も焦り気味

秋なら秋 冬なら冬とけじめがあったが

今年の春はなし崩しになりそうだ

 

誰もがプカプカ姫キンギョソウ

あっちを向いたりこっちを向いたり

口を開けてなにかを求めている

酸素の足りないキンギョの群れ

 

乙女心・・・・は乱れ乱れ

地球はなんだか息苦しい

豪雨があったり洪水があったり

山火事があったり地震を心配したり

 

不安だなあ 姫キンギョソウ

乱れる乙女心・・・・のココロは

あったかすぎる地球にありか?

上を向いても横を向いても不安だらけ

 

縁日の屋台で売られるチビ金魚

消費動向も経済も関係ないはずだが

口をパクパクとあえぎっぱなし

酸素の代わりに不安の気泡

 

周辺グルグルさまよい続け

たどり着いたよ新型コロナウィルス

不安の正体は得体のしれない肺炎ウィルスか

パスポートなしで国境越えはゴーンだけじゃない

 

ああ 急に思い出した

ある細菌学者の呪文のようなつぶやきを

人類はいずれ細菌やウィルスに滅ぼされる

気温が上がると地中に潜む未知の菌が目覚めるとも

 

ほんとかな

ほんとらしいな

なんとかしなくちゃな

乙女心が乱れる姫キンギョソウよ

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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知恵とウィルスの熾烈な戦い (tadaox)
2020-02-24 00:16:11
細菌学者は、日々ウィルスと向き合っていて、そう思うらしいですよ。
今回のコロナも、最初は幼児には感染しないと思われていましたが、日が経つにつれ変異しているようですね。
抗生物質の効いた感染症も、耐性菌ができて治癒が困難になる。
イタチごっこはまだ果てしなく続くでしょうが、最後を見届けてみたいですね。
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新種の細菌やウィルス (ウォーク更家)
2020-02-23 20:50:46
この様に、短期間で、新種の世界規模の細菌やウィルスが発生すると、「人類はいずれ細菌やウィルスに滅ぼされる」という説も信憑性を帯びてきます。

地球温暖化で気温が上がると、地中に潜む未知の菌が目覚めるのでしょうか。
この話も荒唐無稽な発想の様に思えるものの、昨今の異常気象やコロナウィルスをみていると、妙に現実味が増してきて怖いです
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