キンカン
(城跡ほっつき歩き)より
なかなか信じてもらえないだろうが
田舎家の前で金環日食を見た気がする
それは目の錯覚だろうといわれれば
ちがうというほどの確信はない
だけど金環日食を見た印象はただ驚き
庭先に実ったキンカンもこれまた不思議
だって人知の上をいってるじゃないか
宇宙も植物も出会いがあって何かが生まれる
偶然が世の中を面白くしていると思わないか
人間の出会いも思いがけないほど面白い
ハイタッチすれば恋の火花が散ることもある
男と女が作り出す神秘の誕生こそ究極の神秘
それなのになんで遺伝子操作するの
実験室でDNAをいじっているうちに
ゲノム編集をしたくなっちゃったんだろうな
見える世界がそこだけだったと思うと怖いね
凡人は幸せなのかもしれないね
神の領域に踏み込む知能も野心も持たないから
かやぶき屋根をバックに実るキンカンが愛しいし
金環日食に見立てて喜びもするんだから
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いつもご利用、ご紹介ありがとうございます。
この画像は、今から13年ほど前のもので、たぶん仕事先の少し壊れかけたコンデジで撮影したものと記憶しております。
デジカメの撮影を始めた頃でもあり、コンデジ独特の不自由なズームレンズ紛いの機材でありました。
腕と機材の方は最悪でしたが、その後撮影したキンカンの画像のなかでは、密かにお気に入りのものでもありました ^^
お蔭さまで当時の懐かしい記憶を呼覚ます契機ともなりました。
創作の契機等として多少なりともお役にたてたようでしたら幸いです。
なお、季節は12月の半ば頃で、撮影データでは午後2時頃となっておりました。
冬至も近い時期ですので、軽い驚きと共に早くも暮れなずんでいたシーンが鮮やかに脳裏に甦りました。
週末からは寒波が襲来するようです。
どうぞお体を大切に願います。
かやぶき屋根とキンカンの対比も日本の原風景を思い起こさせますが、熟れたキンカンとまだ熟れる前の青い果実が同一画面に捕らえられていて、身近なところの時の運行が示唆されているような気がしました。
いずれにせよ、この画像のすばらしさは、空間の中に時間を置いたことではないでしょうか。
いつも作品使用および懇切な解説に、こころからの感謝申し上げます。
そう言えば、金環日食を見るための専用サングラスをわざわざ遠くまで買いに行ったのを思い出しましたが、あれがいつだったのか、歳のせいか、思い出せません・・・
何かあってもあまり集中する性格ではないので、たまたま出会えた幸運に喜びもひとしおでした。
しかし、あれがいつのことだったか、正確には思い出せませんね。
ただ強く記憶に残っていて、金環日食の神秘的な映像が、かやぶき屋根にかかるキンカンの実にダブるように意識されて作品になったようです。
今年も「奥の細道のバス旅」完了へ向けてお楽しみください。
ありがとうございました。