どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(234) 『異端児ミニトマト』

2019-11-05 01:10:22 | 植物
   
9月には一段落したはずの家庭菜園だったが、ミニトマトが予想もしない場所で実をつけていた。
今年もささやかながら収穫させてもらった桃太郎とミニ1本ずつは、2か月も前に確かに引っこ抜いて処分した。
しかし、いつからか通路の部分にトマトに似た植物が生えているのをぼんやりと意識していた。
こんな場所になぜ生えているんだろう?
そう思いながら、ただ見過ごしてきた気がする。
このトマトがどのように通路に根を下ろしたのか、改めて考えたがわからない。
植えた覚えはないのだから、熟れてはじけ飛んだ種がそのあたりで芽を出したとしか思えない。
 
 
   
 
 
出生は不明だが、気がついたら青い実をつけており、無視できなくなったので支柱を立ててやった。
通路だから下が堅く、深くは刺さらない。
不安定なので、紐で結わえて倒れないようにしたが、そのためみっともない姿になった。
画像には写らなかったが、枝先で黄色い花まで咲かせている。
11月に入ってもまだ花をつけている。
なんとなく気になったのは、このミニトマトが定着した場所がクーラーの室外機のそばだということ。
たぶん外気より暖かめの空気が排出されているはずで、そのことも季節外れのミニトマト繁殖に関係があるのかもしれない。
 
 
   
 
 
ついでに、今年初めてつくったオクラについて。
次々と実ってくれて、大変重宝した。
10月半ばまで2か月余り、計70個ほど収穫したろうか。
ぼくとしては満足なのだが、ものの本では1本の木で40~50個生るそうだから、それと比較するとやはり少ないのか。
それで11月初めまでネバッテみたが、どうやら寒さに弱いらしく、育ちかけていた実がある朝、いっせいに黒く変色してしまった。
霜までは降りていなかったが、どうやら気温が15度を下回るぐらいでオクラの季節はジ・エンドになるようだ。
花と新しい葉はまだ意欲を示していたが、昨日見切りをつけて引っこ抜いた。
横に張った鶏の足のような根の形状から、こいつは野菜というより木だなと思った。
里芋も掘っちゃったし、いよいよ菜園からなにもなくなったので、堆肥を入れて均して来年まで休ませることにしよう。
 
     (おわり)
 
 

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4 コメント

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丁寧な・・・ (知恵熱おやじ)
2019-11-11 15:02:04
家庭菜園との向き合い方をとうして、窪庭さんの丁寧な生き方が伝わってきました。

何気ないような文章ですがそこはかとなくいいですね。好きだなあー、こういう感覚。これからもお元気でどうぞ。
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少しずつ学ぶ (tadaox)
2019-11-12 00:24:39
(知恵熱おやじ)様、あまり意識してはおりませんが、慣れないことに向き合っていると細かいことに目が行くのかもしれません。
1年を通して植物に教えられ、少しずつ学んでいるところです。

早いもので歳も詰まってきましたが、互いに元気に新年を迎えましょう。
お声がけいただき、ありがとうございました。
返信する
どんな野菜も11月に入ると (ウォーク更家)
2019-11-24 12:20:11
ミニトマトが予想もしない場所で実をつけていたとは、その様な経験はありませんが、ミニトマトとクーラーの室外機の関係は、考えたこともありませんでした。

オクラは大成功だったみたいですね。
私の方のオクラは、昨年は、まあまあだったものの今年は全滅でした。
素人には、何が連作が良くて何がダメとかよく分からず、難しいものです。

そうですね、どんな野菜も、11月に入るとネバッテもダメみたいですね。
ええ、この時期、菜園は堆肥を入れて来年まで休ませるしかないですよね。
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連作はやってみないとわからない (tadaox)
2019-11-24 18:13:18
オクラにも連作障害があるんですか。
となると、来年は植える場所を変えなければ・・・・。
狭い菜園だから、悩ましいですね。

トマトにキュウリ、それに茄子も、すべてタイヤのローテーションを変えるみたいに入れ替えるつもりですが。
元の場所を覚えてないと、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ」と言われそう。
季節も場所も変態チックなミニトマトについては、12月ごろ報告しますね。
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