ユウガギク
(城跡ほっつき歩記)より
カチューシャの花って知ってますか
汚れのない少女が髪飾りに付ける花のことです
カチューシャの花の香が五月の風に乗り
おじさんたちの青春を揺り起こすのです
カチューシャに付ける花は何がいいですか
薔薇にひなげしにマーガレット
たくさんの花弁は夢の数でしょうか
色もいろいろ夢めくり・・・・
おじさんたちの夢には野菊が咲いています
白い白いユウガギクがそれなのです
髪を押さえるカチューシャには
カーネーションよりも無邪気な野花が似合うのです
少女は国境を越えて輝いています
パキスタンや中国やロシアでも
野は広がり花は咲き人々を満たします
カチューシャを付けなくても歌が流れます
少女にはどんな衣装が似合いますか
特別にこれといったドレスはいりません
たとえばカーキ色の軍服を着た女兵士でも
跳ね上げる脚は象牙よりも美しいのです
ラースツヴィーターリ ヤーブラニ イ グルーシ
パブルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ
ヴィハジーラ ナビェリェーグ カチュ-シャ
ナーヴィソーキー ベリェク ナクルトーイ
歌声喫茶で唱和したおじさんたちの脳裏には
カチューシャの歌が染み付いています
軍隊も戦争もそっちのけで
カチューシャ・ダンスをしているのです
だいぶ寒さが増してまいりましたが如何お過ごしでしょうか。
野菊の一種ともいわれますこのユウガギクは、自宅近所のホームセンター脇の半日陰で自生しているものです。
数年前から確認しているもので、夏の終わりから秋にかけて余り目立たない小さな花を咲かせています。
欲のない性質なのかエノコログサの群落に囲まれながら、相変わらず2株から3株のあいだで推移しております。
その姿は傲慢さが際立つ人間どもとは一線を画して、まことににひっそりとつつましやかに命を育んで居るようにも見えます。
花が散った初冬の時期には、もともとあまり特徴の無い植物ですので、ほかの枯れ草などのなかに混じってただひたすらに春の到来を待ち続けている健気な存在です。
今回も清楚な野草にスポットをあてていただき、こころより御礼申しあげます。
それはともかく、エノコログサの中で大して増えもせず咲き続ける健気さは、花の風情に表れていると思いました。
いろいろ教えていただき、画像だけではわからない見所を見つけることができて感謝感謝です。
ありがとうございました。
どんなに色っぽい衣裳の踊り子の踊りより本能の何処か深いところを刺激されましたが・・・
その感情がついに窪庭さんにこんなチャーミングな詩を作らせたんですナアー。
なんだかうれしい。
まさに人間の持つ本能の深部に訴えてくる映像だったと思います。
たまたまカチューシャ・ダンスの女性兵士に出会って、ショーではなく学芸会の延長のような素朴なイベントに反応する民衆の姿にも感銘を受けました。
他の映像を繰ってみても、「カリンカ」を始め多くのロシア民謡に思いを寄せる民衆の民族性のようなものを強く感じました。
欧米や日本みたいに今風のポップスや流行歌もあるのかもしれませんが、固有の民謡を長く歌い続け歓喜することのできる土壌に、トルストイやドストエフスキーを思い起こしました。
カチュ-シャ・ダンスの女性兵士の中にも、きっと文学作品の登場人物のような激しい情熱が秘められているのでしょう。
あれこそが、まさに理性と本能を併せ持つ人間の魅力と言ったら穿ちすぎでしょうか。
かつての若者たちは、それと意識せずにロシア民謡の奥深さに酔ったのかもしれません。
いろいろな思いが、いっぺんに駆け巡った映像でした。
本当にありがとうございました。
ネットでカチューシャ・ダンスをググると
AKB48のしか出てこなくて
ロシア民謡カチューシャだと
出てきました!!
この曲は私も知ってます
『林檎の花ほころび~』っていう歌ですよね
初めて聞いた時は
リズムがとても郷愁をそそり
自然と体に入ってくるような楽曲だと思いました
おっしゃるように
この曲は軍服の方が似合いそうですね
カチューシャって妹の名前だと
説明されてありました
戦争に行く兄妹の唄だとも書いてありました
歴史と文学の匂いが感じられるようで
tadaoxさまの詩によく合いますね
よく調べてくださいました。
カチューシャは、兄思いの妹だったのでしょう。
ロシアでは、たくさんの画像に兵士が登場してきて、違和感なく楽しんでいるのが不思議でした。
文学作品にもそうした傾向があり、一時期のロシアの実情が反映しているのかとも思います。
とはいえ、カチューシャ・ダンスの女性兵士も、それに手拍手する民衆も、素朴な人たちなんだなあというのが印象です。
歴史的に戦争のイメージがつきまとうロシアですが、ロシア民謡にはその悲しみが多く歌われているようですね。