築港に宿を決めたのは少し失敗だったかも、と思う。ショッピングモールは巨大でも、
俺の好きなこじんまりした地元密着型の居酒屋が近くにないのである。
というわけで、夕方に小樽の街に向かって歩き出す。電車やバスに乗る手もあり
ますが、まあブラブラと散歩がてら徒歩で行くことに。
するとこんな古い建物がラーメン屋になっておりました。小樽にはこんな石造りの
古い建物があちこちに改装されて利用されているのです。俺もほしいなー。
こんな建物もしゃれている。買うと高いのか～し～らｗ
古い銭湯なんかもありましたよ。
途中の南小樽駅。ここまで来ると中心街もすぐ。
「花銀通り」の入り口にやってきました。小樽駅から歩くと、だんだん中心街を離れて
飲み屋が連なるこの味わいある通りに入ってゆくのですが、私は反対側から
アプローチしたわけです。
オサレで明るい作りの店は避けて、なんとなくこんなディープ感溢れる店を選択。
日曜だし、まだ18時頃だったので入ると誰も客はいない寿司屋でした。
少し歩いたので、まずはビール。付き出しには雲丹が出てきました。私はあまり好き
ではないのですが、トロッとしてあまり生臭くない、かなり質の高いウニでした。
ガラスケースの中に牡蠣が見えたので、ひとつ開けてもらいました。にゃんと、
北海道では一年中生牡蠣が食べられるそうなのです。そいつぁいいねェ。
地酒を頼むと、「侍」という銘柄を出してくれました。辛口でさっぱり飲みやすい。
左は鰊。小樽はニシン御殿で有名ですから、こいつを食べたかったのですぅ～。
店の大将とカウンター越しにふたりきりなので、こちらが東京からの旅人であるとか、
小樽の街の様子などが話題になる。話に花が咲いてきたところで、80はゆうに
過ぎているご老人が店に入ってきた。地元の常連らしい。
慣れているせいか、ちょっと偉そうにぞんざいな口のききかた。あまり好きでない
タイプ。そのご老人が大将に話しかけるので、こちらは黙ることに。
まあでも静かなこじんまりした店で３人っきりなので、そのうち老人はこちらに話し
かけてきた。。。