観光船で祝津につくと、すぐ近くの岬の山の突端に、こちらの鰊御殿が見えてきます。
少し山登りをしなければいけません~。
「御殿」という名の付くとおり、重厚でものすごく立派。これはしばらく前に、元の場所
から移築されたのだそうです。
江戸時代に、北海道が「蝦夷」(えぞ)と呼ばれるアイヌ民族の住む「外国」だった
時代から鰊漁は行われており、まあ買うよりは直接獲ったほうが儲かるということで
本土から商人、漁師が入ってゆくようになり、1855年に幕府が北海道を直轄地
として侵略・占領してから大規模な鰊漁業が始まったそうです。
大量に獲った鰊は加工されて肥料になり、日本中の農業に利用されました。
当時は獲り放題だったので、巨万の富を生み出したのですー。
2階からは山を見おろして、さっき着いた船着き場も見えました。
すごい床の間です。箱館奉行所の豪華な造りを思い出しました。
ここは2階の片隅で、実はガラス張りになっており、「隠し部屋」なのです。
鰊はあるとき大量に群れを成してやってくるので、そんなときには総出で漁をしな
ければなりません。すると経験のある、若くて屈強な漁師の引き抜き合いがあった
そうで、時期が来るとこういうところに隠すこともあったとか!
あと、沢山の使用人の賃金やら、鰊の売上金であるとか、とにかく多額の現金が
動いたので、それをしまいこむ場所も必要だったとか。
持ってる人は大変ですよね~^^;