さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

小樽 鰊御殿

2014年09月22日 | 北海道シリーズ



観光船で祝津につくと、すぐ近くの岬の山の突端に、こちらの鰊御殿が見えてきます。
少し山登りをしなければいけません~。



「御殿」という名の付くとおり、重厚でものすごく立派。これはしばらく前に、元の場所
から移築されたのだそうです。



江戸時代に、北海道が「蝦夷」(えぞ)と呼ばれるアイヌ民族の住む「外国」だった
時代から鰊漁は行われており、まあ買うよりは直接獲ったほうが儲かるということで
本土から商人、漁師が入ってゆくようになり、1855年に幕府が北海道を直轄地
として侵略・占領してから大規模な鰊漁業が始まったそうです。



大量に獲った鰊は加工されて肥料になり、日本中の農業に利用されました。
当時は獲り放題だったので、巨万の富を生み出したのですー。



2階からは山を見おろして、さっき着いた船着き場も見えました。



すごい床の間です。箱館奉行所の豪華な造りを思い出しました。



ここは2階の片隅で、実はガラス張りになっており、「隠し部屋」なのです。

鰊はあるとき大量に群れを成してやってくるので、そんなときには総出で漁をしな
ければなりません。すると経験のある、若くて屈強な漁師の引き抜き合いがあった
そうで、時期が来るとこういうところに隠すこともあったとか!

あと、沢山の使用人の賃金やら、鰊の売上金であるとか、とにかく多額の現金が
動いたので、それをしまいこむ場所も必要だったとか。

持ってる人は大変ですよね~^^;