この日は「北一ヴェネツィア美術館」に行くことにしました。堺町通りという海辺に
近い通りにあります。行ってみてびっくりしたのは、「寂れた小樽の街」ではなく、
賑わいを見せる観光地、という雰囲気だったからです。
上の画像は北海道のお菓子で有名な「六花亭」。古い倉庫を改装してあるんですね。
こちらは「北一硝子」。これも味わいのある建物。
通路にはトロッコが行き来した線路が残っています。店の中は煌びやかなガラス
工芸品が華やかに飾られています。
きれいなブローチやらベンダント、素晴らしいグラスなどが並べられていて、見ていて
ほしくなり、しばらく考えましたが、持って帰るのも大変。送ることもできますが、俺の
さえない部屋に立派なグラスを並べてもなあ…。
こちらはカフェだったか土産物屋だったか。写真を撮るのに、つい古くて味わいのある
建物ばかりを注目してしまいました。この通り、左右に様々な観光客向けの店が
びっしり。そして客がゾロゾロと歩いており、中国からなどの外国人観光客が沢山
いたのです。みなさんお菓子を食べたりソフトクリームを食べたりしながら土産物を
見ておりました。
工芸品の作成体験をさせてくれる店などもあちこちにありましたよ。
さて「北一ヴェネツィア美術館」ですが、ひときわ目立つ御殿のような建物。
入館料は700円。高いかどうかは見る人の判断ですねェ。入ってみると、外は
観光客で一杯なのに、中はだ~~れもいません。みんな土産物屋は見ても、
金は払わない^^;
写真撮影は禁止なので、見たい人はみなさん現地に行きましょう~w
HPの画像の転載なら、美術館も許してくれるでしょう。中央にあるのはヴェネツィア
から運んできた素晴らしいゴンドラ。ダイアナ妃が乗ったものだそうです。しっかり
保存して展示してくれるなら、と譲ってもらったそうで。
このゴンドラ、左右対称ではなく、歪んで作られています。なぜかというと、ゴンドラは
ひとりの船頭が一本のオールだけで漕いで操ります。なので船頭が片側に乗った
ときにバランスがとれてまっすぐになるように、最初から傾くようになっているんです。
ゴンドラ造りの職人は若い頃から何年も修行して、このような豪華な装飾と繊細な
作りの船を作るマスターになってゆくのです。これだけでも見る価値があるぞ!
その他、ゴッホの絵をガラス細工で作ったもの、ヴェネツィア貴族の部屋を再現して
当時の家具を並べたり、長い歴史のあるガラス工芸品が沢山展示されていました。
見ごたえのある美術館をあとにして、ふたたび賑やかな通りを歩き出しました。
真っ赤な消火栓が素敵な装飾。しかし張り巡らされた電線、なんとかならんもんか
のお。。。