お勧めの鯖を注文。脂がのっていてベリグー。
小樽レジェンドの社長は帰り、店はいきなり元の静けさに戻った。酒を次々に
注がれたので、こちら若干酩酊。
そういえば社長が「この大将は奥さんを失くしてねえ…」などと他人の個人情報を
遠慮なくさらけ出したので、今度はふたりきりなので大将の身の上話を聞くことに。
板前の仕事をしていると、自分の店を構えない限り料理人としてあちこち渡り歩く
ことが多いようです。しばらくは埼玉にいたこともあるとか。そして奥方は病に
冒され、若くして他界されたのでした。
んでね、この俺が入った店は、ナントその奥さんの名前をつけたんだって!
たしかにフツー寿司屋に女性の名前はつけねえ。スナックじゃないんだからw
「うしぇー!愛してらっしゃった‼‼」と驚くと、やたらに照れていらっしゃいました^^;
「店にそんな名前つけると、次の嫁さんもらえないぞ、とあちこちから言われたん
ですけれど、わたしゃーもうそんな気はないですから…」と天国の奥さんひと筋!
こいつぁーあてられタネ^^;
カナーリ飲んだ割には、お会計は若干少な目。だって何杯かは社長の払いになって
たのですから。というわけで、少し多めに払い、「思い出したらでいいのですけれど、
今度社長が来たときに、御馳走してやってほしいと置いてったのがあると言って
下さい」と頼んできたのでした。ジイちゃんも少し嬉しくなってくれるだろ?
店を出ると千鳥足。まだ喫茶店が開いていたので寝る前のコーヒーでも飲もうかと。
しかし誰もいない。客のみならず、店員もいねえ。ま、急がないので新聞を読む。
水くらい飲みたいのだがw
新聞を読み終わっても、まだ店員は出てこなかった。おかしいだろ、不用心では?
なんだか突然まわりの人が消えてしまうSF映画のような気分になる。結局そのまま
無人の喫茶店を出て帰ることにしたw
商店街にも人影がねーよwww どうしたんだ小樽?
駅が近いはずなのだが、道がわからねえ。しばらくしたら、ようやく犬を散歩させて
いるおばさまに遭遇した。こちらかなり酔っ払っていることを自覚しているので、
怖がらせないように丁寧に「駅はどちらでしょうか?」と尋ねる。紳士デショ^^
帰りは電車に乗った。ここまでの記憶はわりと鮮明。だからこうやって書けたの
です。しかしホテルへ着く頃から記憶がない。翌朝ベッドで目覚めたら、すぐに
寝てしまったのだろうと思ったけれど、ちゃんと歯をみがいてシャワーも浴びた
形跡が。初日の夜から記憶が飛ぶまで飲んでしまったぜw