さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

小樽の運河へ 「花子とアン」の感想もw

2014年09月18日 | 北海道シリーズ



小樽の運河。有名な観光地になっているので、ここに来るとたくさんの観光客。



日本のみならず外国とも貿易をし、栄えていた頃の倉庫群も、いまやレストランや
土産物屋になっています。



こちらは違う日に撮影したもの。夜景がきれいなのですが、夜は行く機会が
ありませんでしたw カポーも多いだろうしね…(^益^;


            *           *           *

翌日に見た「花子とアン」では、ついに軍部が入ってきたラジオ放送局の仕事を、村岡花子さんが降りるという話でした。付け人を連れてきた軍隊の高官が、大変威張った態度で局に乗り込んでくる。局のアナウンサーは、腰を低くしながらも「言葉は淡々と、はっきりと発音したほうがよろしいかと…」と助言するのですが、左右にいた付け人に両脇をつかまれて外に出されてしまいます。そして「大日本帝国の…」と絶叫する声を外で聞かされ、そのアナウンサーは絶望感に陥るのでした。

なんだか先日の「あさイチ」の「受け」を受けたような内容?!

アナウンサーは自分の意見をほとんど言えません。権力による介入があった場合は、それに従わざるを得ないのです。辛い仕事ですよねえ。しかし日本では現在のところ、戦争のありさまを描くドラマの内容にまでは介入できません。NHKの会長やら理事やら経営委員会の連中は、苦々しく思ったりしているのかしら。ニュースやドキュメンタリーなどの番組の内容や言葉遣いには口を出せても、「フィクション」には修正を迫ることはできないでしょう。「文芸」は「フィクション」でも、しばしば政治的「直接行動」よりも力を発揮することがあるのです。

 


これもまたホテルでテレビを見ているとき、夜のニュースで古館伊知郎が俳優の渡辺謙をインタビューしていました。渡辺謙は以前に白血病に苦しみ、その経験をもとに「命の大切さを身に染みてわかった今、戦争や原発に強く反対したい」という主旨の内容を新聞に投稿していたのを思い出します。古館伊知郎もアナウンサーという立場から、自らの意見表明を出来ない歯痒さに触れ、渡辺謙が最近政治的発言を控えているのではないか、と質問しました。すると渡辺謙は、「政治的発言をするよりも、自分は役者としての立場からそういった表明をしていきたい」と語っていました。例えば「ゴジラ」に出演することによって、原発問題を社会に喚起するように。

「文句があるなら政治家に立候補すれば」、「デモに行かないの」、「選挙に行くだけじゃない」といった意見や批判を私も言われることがありますが、ひとつの答えがここにあると思っています。