さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

石巻最後の夜は一見寂れた店だったが 58

2015年11月11日 | 東北シリーズ



宮古から釜石、大船渡、気仙沼と渡り歩いてきた三陸の旅も、石巻までやってきた。
今日で
最後の夜である。あちこち更地になった夜の町を彷徨い、赤提灯を見つけて
一軒の店に入った。女将さんがカウンターで、ひとりオセロをやっていた。とりあえず
ビールを頼むが、メニューらしきものはない。沈黙ムードで、これはハズレか?

いやいや、女性ひとりの店に、いきなり知らない風来坊が入ってくるのだから、
最初はそんなもんだ。たまに元気よく「おかえりィ~!」なんて作りものの
アットホーム感を演出するような店もあるが、そういうのはあまり好きではない。

しばらくはぽつりぽつりと会話が始まり、そのうちに他の常連客が入ってきて
ようやく打ち解けた空気になってゆく。地酒はいろいろ揃えてあり、3種類の
利き酒セットを出してくれた。ブラインドで、「何かあててごらん」と言われる。
どれも旨いよ^^ でも全然当てるなんて無理(^益^;



答はこちらでした。墨廼江と日高見は何度も飲んだが、左の綿屋は初めて。
名前だけだと右からのランクになりそうだが、飲んだ印象は左から123であった。
一番美味かった綿屋は「特別純米美山錦」であり、日高見は「芳醇辛口純米吟醸」、
墨廼江は「特別本醸造」でしたから、それぞれの蔵のなかでもランクがあり、
その上下によって味わいも多様だということです。ワインもそうだからなあ。
でも、日本酒は年によってコメの出来不出来で良い悪いがあるって聞かないね。



メニューは特になく、どうやら仕入れたものによって料理が決まるらしい。
女将さんが「●×をいかがですか」と聞いてくるので、おまかせしながら料理が
出てくるのだ。それがどれも旨いよ。最初は食べ物出ないのかな?と思わせる
ような雰囲気だったのに、なかなかどうして、次々に出てくるのでした。
話がとぎれたところで女将さんはふっと料理を作って出してくる。その
タイミングなども熟練なのですねェ。