老舗の居酒屋は風邪ひいて休み。たっぷり歩いて第二候補の牡蠣専門店に行ったら
そちらも臨時休業ときたもんだ。ボーゼンとして繁華街を歩き出す。こ・これは…?
凱旋門ビルとな!バブルの遺産?これ注文建築するのに億とかかかったのでは?
ちゃんと元をとれたのかなー、とか余計な心配をする。ま、かんけーねーか^^;
なんとなくよさげな雰囲気の居酒屋に入ることにする。どうやら地酒が充実している
ようだぞ。
だいぶ彷徨って歩いたので、とりあえずビールを飲む。しかし小さいグラスで。なにせ
地酒を順番に飲まねばならぬしね^^ ひとりなので、カウンターのはじっこに座る。
大将も女将さんも愛想がいい。まだ20歳前後の若い見習いさんも頑張っている。
残念ながら生牡蠣はなかった。手前はカツオ。奥は豚バラ肉のポン酢。酒は三陸の
旅で覚えた「綿屋」の純米吟醸をまず頂く。石巻の小料理屋の女将さん、元気にしてる
かなー。地酒を飲むと、それを飲んだときの旅や居酒屋の思い出が甦る。何種類も
飲んだときは、最初に飲んだものが記憶に残ります。だんだんあとのほうに飲んだ
ものは、記憶が混濁してきて覚えちゃいないからだなー。二杯目は「山和」という
酒。「やまわ」と呼ぶそうです。これはさっぱり辛口系で、これもなかなかでした。
カウンターの向こうから、こちらに話しかけるときの大将の顔はとってもにこやか。
しかしはじっこに座ったもんだから、奥のほうでむこうを向いて若い見習いに話す
とき、その様子が見えてしまった。厳しい口調で「これはこうしちゃダメなんだよ。
ここをこうして!」と指導している声はまるで別人のよう。若者は真剣に「ハイ!
ハイ!」と返事をしていました。修行は何年もかかるだろう。がんばれー。厳しい
指導を受けられるということは、しあわせなんだよ。そして大将、ひたむきでめげない
若者がいるって、そっちもしあわせだよー^^
店を出るときには、大将も女将も出てきてお見送りをしてくれました。すごく丁寧。
「いい若者がいてよかったね」と言おうと思ったけれど、ちと酔っ払ってしまって
「どうもごちそうさまです」で終わりました^^;
少し余力を残して(実に残したつもりで)バーに突入。ネットでどんな店だかチェック
しておかないと、飛び込みでこんな中の様子がわからないところのドアを開けられない
ですよねー。
オーソドックスなバーです。一杯目はいまが旬の苺のカクテル。あーん、うまいー♪
二杯目はいつものように、スモーキーなウィスキーをストレートで。ちゃんと歩いて
帰れました。そんなにグラングランになったつもりはないんです。ベッドに横に
なるまでは自覚がなかったんです。横になったら、天井がぐるぐる回ってようやく
気がついたんです。ちょっとだけ飲み過ぎたのかもしれんな、とw
誰かが言っていたけれど、酒って飲んでいるときは常に「飲み足りない」気がする
ものなんですよね。そして飲んだあとに、いつも「飲み過ぎたな」と思うんですー。