夜になりました。今回宿泊したのは、新しく出来たばかりのビジネスホテル。きれいだよ。
BOSCOというオサレなバーがあったはずのところは更地。まだ古い情報が載っていて、
地図だとここが出てしまう。それにしても台風のような風。しかも冷たい。強風で地面の
小石が飛んできて顔に当たる!たまらんたまらん。
一軒目は「夢商店街」に入った「青い麦」。ここは50年以上の歴史がある老舗の居酒屋。
津波で流されて、仮設の屋台村に入って、それから新しく出来た建物の一画に入ったのです。
初老のご夫婦ですから、一軒家の店は無理なのでしょう。新店舗が出来て、営業ができる
だけでもよかったのですが、なんか巨大ショッピングセンターの片隅というのはちょっと
寂しい気がしてしまいます。
できたばかりなのでピッカピカです。逆に変な気分になりますよねェ。
あまりにも冷たい強風にさらされたので、お燗からのスタート。こうやって注文せずとも
料理が出てくるシステム。50年の歴史を感じさせるような古びた狭い店ならいいけれど、
真新しくて広いショッピングセンターの店舗だと、これでいいのかなー。
2~3本飲んでいるうちに、マスターと女将さんのお二人と少しずつ話をして、次々に
変わってゆくこの町の様子の話題になりました。そこで仮設商店街にあったBOSCOという
バーはどうなったのか聞きました。
するとマスターはご存じで、「若いオーナーがプラザホテルの向こう側に新しい店を
開店させたようだ」と教えてくれました。
「新しい店」なんて話題が出たもんだから、飲み屋のパンフレットを出してきてくれました。
「ガールズ・ババー」という名前に魅かれましたけれど、全然「ババー」じゃねえじゃん!
おお、「ホステス多数」?! このいかにもベタな伝統的おっさんたちの聖地。
BOSCOに行くと決めてたのに、ちと気持ちが揺らぐ^^; でも歩いたら30分はかかりそう
な場所で、ちょっと行くのは大変すぎるようだ。
これはサンマの干したのです。「こういう小さいのも滅多に食べられないでしょ」と
マスターの気持ち。「食べる?」とも聞かずに出てくる料理。お値段不明。この呼吸も
なくなりつつある文化なのでしょう。
ここも楽しかったのですが、大船渡は一泊ですから、次の店に行かねばならぬ。