御殿場の朝を迎えました。この富士山は7:30。朝早いでしょ。昨夜は飲み過ぎて
バタリと寝てしまったのでした。久しぶりに頭が痛い。夜中に3回ほど目が覚めて
水を飲んだ。枕もとに置いたペットボトルがカラ。何回飲むかで深酒の度合いが
わかるというもの。朝早いと、富士山は紫がかっているのですね。
こんどは9:40頃です。2時間経つと、町にも日が差し、富士は青く変わります。
少しアップに。御殿場なので、東から眺めた景色です。これから富士を南から
眺める沼津へ向かいます。雪の様子、頂上付近の形状をよく見ておいて下さいね。
というわけで、各駅停車に乗って沼津へ到着。ホームから富士山が見えています。
手前に山があるので雪の様子はよくわかりませんが、頂上に注目。左のほう、
ちょっと飛び出しているでしょ?あれは東からは見えないのです~。
沼津は久しぶり。前に伊豆半島の最南端に行ったとき以来です。あんときゃ蕎麦屋に
入り、「あれえ、酒おいてないってかっ!」となった記憶が。
まずは沼津港にやってきました。ちょうど遊覧船が出るところ。ひとりで乗ってもなw
ううむ、新鮮な海産物が食えるなあ。そしたら酒が飲みたくなる。まだ午前も早い
時間で、さらに昨夜の二日酔いで若干あたまが痛いのだが。。。
沼津深海水族館だって。ちょっと面白そう。アンコウみたいな顔の乙姫様がいたら
面白いな。しかし、おとな1600円!ひまつぶしにしてもちょっと高いぞ。酒が2合
飲めてしまうぞ。安い酒なら4合だぞ。日高見純米吟醸なら1合だけど^^;
そういえば、柔道部の青年が、「1200円!すた丼(にんにくたっぷりのバラ肉
スタミナどんぶり)が2杯食えるよ」と言っているのを思い出した。そいつの単位は
すた丼なのだ。俺はいつも「酒1合」で考えるな…。「特急料金1200円?!それ
なら各駅停車で酒2合だな」ってさ(^益^)w
その横に「深海魚バーガー」なんてのもありました。これも酒2合だ。
どちらもやめて、魚市場のほうへ歩く。しかしそのうち昼飯を食べねば。。。
おっ!富士山がすきまから見えている。
南から見る富士山には、左端にぴょっこり突き出している部分が見えます。
「剣ヶ峰」と呼ぶそうですね。
御殿場の居酒屋は、駅から数分の「新五月」。どんなでしょ。
おお、当然地元密着系の、いい感じです。働いている人がみな女性。しかも
みなさん比較的若い世代。これはなかなかないぞ。
「アジのなめろう」ですが、2種類あって「青唐辛子」のほうです。おねいさんに
「これはどんなでしょ?」と聞くと、「ピリッと辛いのですが、それが辛すぎること
はなく、いい感じの辛さですよ♪」とおっしゃるので試してみました。これがイイ。
帰ってから早速自宅で作ってみましたよ^^
酒は御殿場地酒の「銀明師」。飲みやすくて料理に合いました。富士山からの
水かしらねェ。
「むかご揚げ」。不覚にも知らなかったので、どんなものか聞いてみたら、「小さい
お芋で、お酒のつまみにぴったりですよ♪」との話だったので試してみました。調べて
みると、「山芋の葉の付け根にできる球芽」だそうです。ここの店員さん、こんな
ふうに感じよく答えてくれるので、ついつい酒が進みました。
私の座った席は、きりりとした女板前さんが包丁をさばいているところがよく見える
位置だったので、見とれて長居=飲み過ぎ、となってしまいました。
店を出て、昼間に偵察した新天地エリアを歩いてみる。夜になって明かりが灯り
はじめています。
少々奥のほうは暗がりになっておりました。
フィリピンパブも閉鎖中かい。
手前は休業中で、向こう側は派手に営業中のようですな^^
昼間は気がつかなかったけれど、これ酔っ払ってたら落ちるよねー!落ちても
誰にも気づかれなかったりしないのかー。左の地面に俺のシルエット^^;
玉子屋さんねー。
きもの屋さん。古いお店、がんばれ~(^益^)ノシ
ホテルに向かって、ディープな新天地から健全な(?)昼の町を歩きます。
大通り沿いにちらほらと古い商店がありましたが、でっかいショッピングセンターが
ありました。その名も「サンサンプラザ」。ホテルのチェックインまで時間がある
ので、ちと覗いてみることに。しかし開店してるの?というくらい店先はひと気が
全くありませんなあ。
やってました。空間の広さが都会と違って印象的。こういう大型店って、建つときは
「地元の商店がつぶれる」と反対されるものですが、自然と人が集まるようになり、
すっかり市民権を得たいま、郊外の大型ショッピングモールに押されてつぶれ始めて
いるわけです。最初は反対していた人たちも、いまは老いて「なくなると困る」と
言い出すんですよね。
ゲームコーナーがありました。子供の頃はワクワクしたものです。メインはUFO
キャッチャーとメダルゲーム。ちらほらいる客層は、小さい子供を連れたお母さんが
多かったです。昼間に子供と遊んで、帰りに食品を買って帰るのが定番かしら。
ローカル駅でも、なんかローカルっぽくないでしょう?なにせここはむかしの
東海道本線。長い列車が通過したので、プラットホームも長~いのです。
こんな機関車が、長い客車を引いて走っていたのですよねー。
サンサンプラザ以外には特に見るものもなく、また駅前に戻ってきてしまいました。
本屋、喫茶店がないと、最後はパチンコ屋か。その名もベタな「マウント」ときた
もんだ。1円パチンコ、あるかな。
ありましたー。しかも機種がものすごく古い。最近はやたらに派手な液晶画面が
真ん中にあるが、これはむかし懐かしいチューリップもの。真ん中のところに
うまいこと入ると、下の全部のチューリップが開くのです。何度か入って全開に
なりました。しかし下の箱にたまるほどにはなりません。これで換金するほど
溜めるには、滅多に入らない真ん中にひっきりなしに入らないとねー。それ無理。
こりゃほんとに年寄りのひまつぶしだなー。
というわけで、ホテルに入りました。ひと通りが少ないんだから、ここまで派手に
することないような気がするが。
部屋は嬉しい和室。ゴロリと横になれるからいいよねェ。それに柔らかいベッド
だと、俺は腰が痛くなるので、畳にせんべい布団がいいのだ。
部屋の窓から富士がよく見えました。頂上が雲にかかっちゃっていたけどね。
手前にはさっき行ったサンサンプラザ。
夜の出動まで、しばしご休憩。
御殿場駅から富士山の方角へ少し歩く。「新天地」という夜の街があるはずだ。
くねくねとした(コレ大事ね)細い路地に入ると、夜の街に入ってゆきます。
「ニュー久美」って、もちっと名前を考えるべきだったような。
アダムって、変な当て字がうさん臭さを増幅しています。
2階への階段は、恐ろしい世界への入口であ~る。
ところでなぜこんな閑散とした街に、こんな沢山の店がある夜の繁華街があるの
でしょう。それはこの街には、日本と米国の軍事基地があるからなのです。
国会の近くには料亭が栄え、全国の役所のまわりには居酒屋・割烹があり、
軍事基地の近辺にはこのような夜の街があるとー。
さすがに夜に来ようとは思わない。寂れた地方のスナックはいい。常連さんが
多く、田舎で「高い」なんて思われたら人が来なくなるから良心的お値段。しかし
こういう密集した夜の街や、大都市の繁華街ではぼられる可能性が高い。
雰囲気も前者は「身内気分で楽しくやってます」で、後者はすれた空気で金儲け第一
という感じがすることが多いのである。
「OK横丁」?
覗いてみると、こうでした。夜はディープ感がすごいのでしょう。
おおお、そのままにしておいても、こうなりますかね?
こういう路地を巡っていても、富士山が見ていらっしゃる^^;
「キャバレー グランド アイドル」!
地元近くの鶯谷には、いくつか老舗のキャバレーがあったなあ。大人になる頃には
み~んな消えちゃった。そういえば、名古屋を旅行しているときに、「キャバレー
花園」ってのが健在しておりました。そのときは女性が一緒でしたので、入る
ことはできませんでした。「こんどひとり旅のときに来ようっと」と思ったのでした。
しかしキャバレーって、ひとりで入るものなのかしら。。。
ネオンの電球が雫みたいにいくつも垂れ下がっています。ほうっておくとこうなる
ものなのかしら。
ここは廃墟なのかしら。すごく安く手に入るものならば、住んでみたい気もするな。
いくらでも本を並べられそうだし、音量を出して音楽も聞けるでしょ。友達が来たら
冗談のように楽しく酒も飲めそうだよねえ。
ここはまたマッチ箱みたいでカワイイねェ。いまでも営業中のようです。
今回の旅は、「富士山一周プロジェクト」。富士山を東西南北から見てやろうという
企画です。なにせ富士山というのはカッコイイ。立派なお姿。どこからでも「見えた♪」と
ありがたく思える存在。「富士見~」という地名や橋やら山やらなんでもある。
マンションだって、「窓から富士山が見える」というだけで評価価格が上がるって
くらいだ。訪日中国人はワンサカ富士に行くし(登るより少し遠くから眺めたほうが
いいと思うけど)、サッカーの試合で韓国チームが日本相手にダメ押し点を入れたとき、
テレビ放送のアナウンサーが「富士山が崩れていきます!」と喚いたこともあるのだ。
日本人の心の象徴(辞めたいっていってる老人を人権無視で働かせるより、こちらを
利用したらどうだ?)、せっかく近くに住んでいるのだからじっくり眺めてみようかと。
1.まずは御殿場に1泊。東から富士を見る。御殿場には俺の大嫌いな軍事演習場が
ある。軍人がいるところには、俺の好きな夜の繁華街がある。軍人はストレスのたまる
環境で仕事をするから、オフの夜ははめをはずすところに行きたくなるらしい。俺は
ストレスは少ないが、夜の繁華街ではめをはずすのは好きだ。しかしどうもその繁華街は
寂れているらしい。どうなっていることやら。
2.2泊目は沼津だ。南から富士を見る。松本のバーで仕入れた情報では、沼津には
古いバーが多いらしい。バーテンダー歴>俺の人生 というくらいのベテランがあち
こちにいるとか。町おこしでバーのはしごツアーがあったらしい。なんかロンドンの
パブを歩いてはしごする、というツアーがあったなあ。沼津の夜はどんなでしょ。
3.3泊目は身延山。乗ったことのない身延線に乗り、西から富士を見るエリアでは
どこがいいかと考えた。夜は居酒屋やバーで一杯、というような町がなさそうなローカル
線。それなら温泉か、と下部温泉を第一候補にしたが、富士山を眺めるには、身延山に
登ったほうがよさそう。ロープウェイがあるではないか。
そのふもとにある旅館を予約。すると「トレッキングコース」と「久遠寺で朝のお勤め
コース」があった。どっちも若干引くのだが・・・。「魅かれる」ではない。「引く」のだ。
時間的体力的にダメージが少なそうなのは後者であろう。毎晩酒を飲む旅行で、早朝に
「お勤め」なんてのもいいかもしれん。汚れきった俺の心身が清らかになるのだろうか。
4.北から富士を見るには4泊目の甲府だ。この街には行かねばならぬ居酒屋とバーが
あるのだ。もう何か観光などはせず、ただ夜に飲むためだけに泊まる町。さあてどんな
旅になるのでしょうか。。。
出発は新宿駅小田急線。むかしはJRに乗り入れて沼津まで行っていましたが、いまは
御殿場までのようですね。特急料金は払いたくないポリシーですが、普段よく使う
小田急線で都内をゆっくりは行きたくない気分だし、行き先が目的地だしね^^;
だんだん御殿場が近づいてくると、車窓からも見えてきましたー。
だんだんでかくなるぅ~(^益^)b
というわけで、御殿場駅に到着。「御殿場」って、なんか豪勢な名前ですが、
徳川家康が死んだとき、遺体を久能山東照宮から日光東照宮に移す際、仮の御殿を
建てて一時的に安置したことがあるから、その名がついたそうです。でも当時は
ドライアイスないよね?骨にしてからだったの?でも「遺体」っていうんだから、
焼いてないよね?まさか塩漬けとか燻製にはしてないよなあ~w
町は寂れた雰囲気ですが、こんなふうに富士山が見えるのです。
1707年に大噴火したときには、ここらは壊滅的になったそうです。だよねー!
昼飯を食おうと、古めかしい食堂を発見。
レトロな雰囲気がよかったです。となりに6人のおばちゃん軍団がきました。
古典的なラーメン。いつ頃からか、この海苔やらナルトやらはなくなりましたよね。
おお!こちらのマンホールは、力強く走るSLに桜、それを富士山が見守って
おります。なかなかいいよね(^益^)b