千里山西の「カフェ・ド・ゴーシュ」に久しぶりの黒豆コーヒーを飲みに立ち寄ると、入り口付近の木製イーゼルにペン水彩着色の見慣れたタッチのスケッチが飾られていました。近づいて見ると小森慎三さんの展示会が開かれているようです。以前月が丘のフラワーアレンジメントの工房ショップ「ナチュラルアート」で楽しませて頂いたことがありました。
小森さんは光陽会会員の画家で、現在千里山高塚のマンションにお住まいです。7年前からほとんど毎年のようにポルトガルの様々な地方を訪れて、古都リスボンを始めとする街並みや郊外の田園風景などを、情趣豊かな水彩スケッチや油絵に描いて来られました。その作品群を通して東京のポルトガル大使館での個展など国際交流も暖められています。
今回は主に昨年3月に描かれたペン水彩着色のスケッチが飾られていますが、個人的には清色の明朗な色合いで描かれた郊外の景色より、どちらかと言えば少し濁った色使いの市街の風景などの方がしっくりくるのは、やはりこの数日間で深まった秋の憂いのせいでしょうか。「ポルトの薄暮」と題された夕陽に染まる美しい街並みは特に印象的で、濃厚なポートワインの醸造所が50もあるという個性豊かな風景が、静かなペン使いによって香りとともに立ちのぼる感があります。
小森さんの作品には、佐井寺地区の里山風景を描いたシリーズもあります。このような詩情溢れる画家の目により、千里山の起伏に富み坂や石段の多い街並みや、緑濃く寂れた千里山団地の風景がどのように描かれるのか、いつの日にか見せて頂きたいと改めて思いました。
【追記】「カフェ・ド・ゴーシュ」さんでは、展示会などで売上げがあった場合、お店で手数料を取るのではなく、以前から支援している障害者団体に幾らかの寄付という形でご協力頂くだけということです。あくまでも喫茶店であり専門の画廊ではないですが、とても良心的な考え方だと思います。いろんな楽しい展示企画をお待ちしていますと言うことでした。
小森さんは光陽会会員の画家で、現在千里山高塚のマンションにお住まいです。7年前からほとんど毎年のようにポルトガルの様々な地方を訪れて、古都リスボンを始めとする街並みや郊外の田園風景などを、情趣豊かな水彩スケッチや油絵に描いて来られました。その作品群を通して東京のポルトガル大使館での個展など国際交流も暖められています。
今回は主に昨年3月に描かれたペン水彩着色のスケッチが飾られていますが、個人的には清色の明朗な色合いで描かれた郊外の景色より、どちらかと言えば少し濁った色使いの市街の風景などの方がしっくりくるのは、やはりこの数日間で深まった秋の憂いのせいでしょうか。「ポルトの薄暮」と題された夕陽に染まる美しい街並みは特に印象的で、濃厚なポートワインの醸造所が50もあるという個性豊かな風景が、静かなペン使いによって香りとともに立ちのぼる感があります。
小森さんの作品には、佐井寺地区の里山風景を描いたシリーズもあります。このような詩情溢れる画家の目により、千里山の起伏に富み坂や石段の多い街並みや、緑濃く寂れた千里山団地の風景がどのように描かれるのか、いつの日にか見せて頂きたいと改めて思いました。
【追記】「カフェ・ド・ゴーシュ」さんでは、展示会などで売上げがあった場合、お店で手数料を取るのではなく、以前から支援している障害者団体に幾らかの寄付という形でご協力頂くだけということです。あくまでも喫茶店であり専門の画廊ではないですが、とても良心的な考え方だと思います。いろんな楽しい展示企画をお待ちしていますと言うことでした。