千里山ブラウズ

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JR三越伊勢丹が建設中

2009-02-12 09:21:10 | Weblog

 先日ニュースでは小売業界において、コンビニが総売上額でデパートのそれを追い抜いたということが報じられていました。合わせて札幌の地元老舗デパートの寂しい閉店とか、心斎橋SOGOが大丸のグループに売却されるらしいとか言われていました。JR梅田駅裏に建設中の三越伊勢丹の進出による新たなデパート戦争などといった前向きな話題もあり、世界不況による不確実性時代の加速の中で、今後もデパート業界再編やビジネス・モデル&コンセプトの見直しなど慌ただしい動きがありそうです。
 コンビニ業界の売り上げ拡大については、今回は煙草のtaspo(タスポ)カード化による特需的な幸運もプラスしていたようですが、基本的には消費者ニーズに密着した新たな業態として発足以来、POSシステムの積極的な導入・活用をペースに不断に新商品の開発投入を繰り返し、ATM設置やIT販売の流通ポインとしての地域機能を果たすなどの手法で、常に新たな話題を提供してきた努力の結果だと思われます。
 これに比例してデパート業界の経営戦略は、90年代のバブル崩壊以後の構造不況と、コンビニや専門直営店・アウトレット・モールまたITネットワーク販売といった新たな競争環境の下で、有効な対応が打ち出せてこなかった感があります。中ではファッションの新宿伊勢丹とか、中高年をターゲットに展開した小田急ハルクなどと、やや分野的に絞り込んだイメージ・戦略で注目を集めたデパートもありましたが、概ね“百貨”店的に横並びな発想に収まってしまっていると感じます。ここまで来ればもう少し思い切ったインパクトのある戦略もあって良いのではないでしょうか。
 例えば、阪急と阪神で少しターゲットをずらした位の違いでは大きく変わりません。今唯一活気のあるのがデパ地下ですが、いっそ阪神は全階食の“百貨”店として、電機のヨドバシカメラのように新たな専門デパートとしてドーンと打ち出すというのはどうでしょうか。阪急キッチンエール(こだわり食材の宅配というビジネスモデル)の経営努力とその好調ぶりが『ガイアの夜明け』で最近紹介されていました。スウィーツやお酒・地産地消・和の階や料理教室・食の情報の階そしてもちろんレストラン階など楽しいと想いますが‥‥。やはりデパートは買い物には最高の一等地にあるのですから、誰もが行ってみたいキーポイントになって貰いたいと思います。