図書館に置かれていた『日経トレンディー』2月号に、このノートの開発経緯が担当社員インタビュー付きで掲載されていたので興味を持っていました。何の商品でも開発秘話的なものはあるはずで、それが多く語れるものがあればある程、他にない常識を打ち破るイノベーションを感じる商品となります。ノートに代表されるコモディティー(日常的)商品(パソコンなども既にそうなっています)は、グローバルなデフレ低価格化の中で今後も競争を余儀なくされますが、例え小さな物語であっても開発経緯をたくさん語れるものづくりが求められています。
さて、このコクヨの罫線ドット入りキャンパス・ノートは、太田あや著『東大生のノートはかならず美しい』とのコラボレーションにより誕生したもので(本の中でも企画開発の様子がコーナー紹介されています)、罫線と重ねて薄く小さなドットを印刷し、段落分けや図解などが整理され書きやすく工夫がされています。もちろん、ドット罫線というアイデアへの落とし込みが一番大事なのですが、「東大生・ベストセラー・学力アップ」などと多くの物語が一緒に語られながら、このノートもヒット商品となり学生や社会人の知性を高めることに貢献できると思います。
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