環境時代といわれる中で最近よくテレビなどでは、大企業やベンチャーが取り組む水や空気の浄化や、太陽光発電・風力発電といった自然エネルギーの新技術のことを採りあげるようになっています。自動車が出す音や振動のエネルギーを電気に変えるパネル発電装置に取り組む、公共への志高い若き社長が率いるベンチャーが紹介されたりしていました。駅の改札口や高速道路に敷けば、人や自動車が出すエネルギーを無駄にせずに有効利用できるそうです。また焼却場や工場などから捨てていた廃熱を保存できる蓄熱物質を使い、その熱を別の施設に移動させて暖房や冷房までにも利用する、蓄熱デリバリー・システムに取り組む技術者も興味深く拝見しました。
『日経トレンディー』3月号に掲載されていた情報が面白いのでご紹介します。これは靴のソール部分に小さな発・蓄電装置を仕込み、その電気をiPodや携帯電話・モバイルPCなどに使えるようにするという発想です。言われてみれば時計の自動巻は電気ではないものの、人の生活運動エネルギーを保存し利用するものでした。時代が変わり省エネ技術の進化と一緒になって、身の回りで使用する文明機器の電気は自分で発電できるということのようです。人間の生活そして生きていること自体がまさに小さな「発電所」となるのでしょうか。
![]() | 日経 TRENDY (トレンディ) 2009年 03月号 [雑誌] 日経BP社 このアイテムの詳細を見る |