22日は早朝から暫くぶりに訪ねてきてくれた、同じ天文サークル「満天の星」のメンバーで仲良くして貰っているAちゃんと、積もる話をしながら一緒に日食を楽しみました。大阪の千里山では8割の部分日蝕の予定だったのですが、何回か外に出て見上げても空はほとんど雲に覆われていたので、仕方なくテレビで各地の皆既日食ライブ放送『地球エコ2009』を見ることに切り替えました。
日食ライブ放送はインドのムンバイから始まり中国各地を経て、いよいよトカラ列島の島々へと中継リレーされていきました。残念ながら上海やトカラ列島付近では天候に恵まれず、余り太陽を見ることはできなかったようですが、一瞬にして夜のように暗くなる不思議さは、テレビ画面とアナウンサーのコメントなどによりかなり伝わってきます。友人とあれこれ言いながら見ていると、こちらの気持ちもより盛り上がっていくようでした。
最後の希望は硫黄島と近海での船上ツアーの観測に移り、ついに美しい皆既日食そしてコロナやプロミネンス、またダイヤモンドリングも完全に見ることができました。サークルの会員が2名この船上ツアーに参加していることもあり、彼らの幸運を想像して僕らも感慨を覚えました。
後になって、大阪の空でも薄雲の切れ間から部分日蝕が覗いたというのを聞き、それは少し残念ではありましたが、合わせて3年後の国内の金冠日食に期待したいと思います。天文雑誌の付録で手に入れ今回は出番の無かった日食グラスも、その時まで楽しみに仕舞っておこうと思います。
※ 写真は実際にピンホールで撮りたかったもので、室内灯で写しレタッチしたイメージです。木洩れ日も皆既日食の進行に応じてその形を映していくようです。