千里山ブラウズ

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鉄人28号プロジェクト

2009-07-24 00:01:51 | Weblog

 神戸・淡路大震災からの復興が進む長田町商店街が中心となり、街の復興のシンボルとして企画された、僕らには懐かしい漫画・アニメの『鉄人28号』の実物大(18Mでマンション5階に相当)のモニュメントが、9月下旬に完成予定というニュースを見ました。
 原作者の横山光輝さん(1934~2004年)は『鉄人28号』の他にも、『三国志』も夢中になって読んだ記憶がありますが、神戸市出身ということは初めて知りました。同時代のヒーロー鉄腕アトムはスーパー・ロボットですが、鉄人28号は正太郎君の外からの操縦が無ければただの鉄の塊と化します。JR新長田駅南西の若松公園に設置される実物大の鉄人28号は、そういう意味では動かなくてもリアリティーのあるものになるのでしょうか。【‥‥横山作品の著作権を持つ「光プロダクション」(東京)社長で、横山さんの妹の徳永俊子さんは「作品中の実物大の鉄人を見たいという人がきっと足を運ぶはず。完成が楽しみ」と話している。(神戸新聞)】
 神戸市も予算案に費用の一部負担を盛り込み支援に乗り出し、公園整備の中で総工費1億3500万円のうち4500万円を計上したということでした。プロジェクト実行委員会は鉄人28号生誕50周年を期して、作品の原画や模型、市立須磨高校在学中に漫画を描き始めた横山さんの経歴などを紹介する特別展も既に開催するなど、地元密着で長田の“ものづくり”への熱い思い伝わってきます。
 折しも漫画好きで有名な麻生首相の肝いりの漫画・アニメセンターが、ハコモノ無駄遣いという批判を受けているようですが、こちらも賛否両論がある鉄人28号モニュメントの方は、人気も出て地域経済効果も高く維持費もそうは掛からないと(中高年の僕には)想われますが、やはり作った後からの一過性ではない活かし方が問題になるのでしょう。

・地図(若松公園)