続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

人としての挌。

2013-08-19 06:51:31 | 日常
「ビフォアーアフター」(TV番組)を見ている。家のリフォームを主旨とする番組だけれども、「人の生き方」を提示する番組でもある。

 昨夜の「ビフォアーアフター」には頭の下がる思い、人としての愛のあり方を教えられた。突然のように病魔という不運に見舞われる、そのときの覚悟は、人としての挌にかかわる。衝撃、失望、絶望・・・言葉を失う暗転。
 不自由になった妻をあくまでも「わたくし(夫)が看ます」という強い愛情には胸を打たれてしまった。18年にわたる介護、これからも続くその生活に更なる希望を託したリフォーム計画の依頼。

 長く病んだ母が「救急車を呼んで」と言ったとき、あれほど「救急車は呼ばないで」と言っていた母のひと言に涙したわたしの傍らで、父がわたしに差し出したハガキは宝くじの購入申し込み。「ついでに出してくれ」の言葉には落胆。
 ・・・それに引きかえ昨夜のご夫婦。わたしはその落差にも大きく心を揺さぶられたのだ。


 人として人を愛するということの真の美しさ。
 決して投げない、諦めない。あなたはわたしであり、わたしはあなたであるという夫婦の固い絆。


 真の心は、善であり、美である。忘れがちな日常・・・足りないことだらけの配慮。

(もし歩けなくなったら)などと自分の事ばかりを危惧しているわたし・・・不遜かもしれない。
 どんなときにも生きる意味はあり、助けられて生きることもまた生きる価値ある美であり、勇気なのだと。
(迷惑をかけたくないという切実な思いには、思い上がりが潜んでいるかもしれない)

『ポラーノの広場』63。

2013-08-19 06:39:31 | 宮沢賢治
「おや、ぼくは地図をよくわからないなあ、どっちが西だろう。」
「上の方が北だよ。さう置いてごらん。」 
 ファゼーロはおもての景色と合せて地図を床に置きました。

☆致(招く)途(みち)の正しさは、照(普く光があたる=平等)の法(仏の道)である。
 北(逃げる)痴(おろかな)計(もくろみ)を識(記録する)業(悪行の報い)の恥を吐く(言う)。
 照(普く光があたる=平等)が、その質(内容)である。

『城』1368。

2013-08-19 05:51:36 | カフカ覚書
とたんに悲鳴がして、はっとびっくりした。ドアと配置台とのあいだの、ストーヴの隅っこのところにひとりの少女がうずくまっていて、ねとぼけた眼をやっとのことであけて、マッチの明りに照らされながらKをじっと見つめていた。

 配膳台/kredenztisch→Kredo/信念。
 ストーヴ/Ofen→affen/欺く、だます。
 うずくまる/sass(sitzen)・・・Sass/隷属民、土地所有者。
 マッチをする/Streichholzes→Streich Holl/抹消する、地獄。 
 ねとぼけた/Schlaffneten→schlaff/力の抜けた、たるんだ。
 ひとりの少女/ein junges Madchen→Ahn junges Macht/先祖、新しい、権力。

☆とたんに先祖の叫びがして驚いた。企み(計画)と信念には、欺く先祖の新しい権力があった。たるんだ機関をやっとのことで開き、地獄を抹消し、輝くのをKは見つめていた。