続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

昨日、今日、明日。

2013-08-22 06:57:59 | 日常
 この年になると、過去の出来事がすべて昨日の事のように思える時がある。

 あんなこと、こんなこと・・・全くランダムに巡る思い。思い出したくないと心に禁じても、思い出してしまう出来事はわたしに影をさす。
 なるべく心して楽しいことを思い浮かべようと念じてみても必ずしも思い通りにいかない。

 過去は打ち捨てて思いを馳せない!そう思っても、きっぱりいくものでもなく不意に思いが過ぎる。
(あれは夢だった)
 曖昧模糊とした思いを手繰るようにしても思い出せない夢の感覚。


 確かに《過去から続く今を生きている》突然《今》になったわけではない。だから相応のデータが蓄積されているはずの脳裏、その脳裏には記憶とその忘却作用とが混在して、自分の想いとは裏腹に表面化を果たすことがある。

(あの時の自分との体面)

 どうして?

 絶句して、過去の自分を見つめる。

 みんな昨日の事、新しい自分を生きることが大切。66才のくたびれた老女に明日はないと思っているあなた、そうかも知れないし、そうでないかも知れないのです。

『ポラーノの広場』66。

2013-08-22 06:46:26 | 宮沢賢治
「ムラードの森のはづれだよ。」
「あゝこれかしら。何の木だい、楢か樺だらう。唐檜やサイプレスではないね。」
「楢と樺だよ。あゝこれか。ぼくはねえ、どうも昨夜の音はこゝから聞こえたと思ふんだ。」
「行かう行かう、行って見よう。」ファゼーロはもう地図をもってはねあがりました。
「わたしの行っていゝかい。」
「いゝともぼくさう云ひたくてゐたんだ。」


☆新しく化(形、性質を変えて別のものになる)奇(不思議な)幽(死者の世界)
 過(あやまち)と闘い、悔いる憂(悲しみ)の禍(不幸)を削る也。
 隠した文(文章)の詞(言葉)には構(組み立てた)講(話)の幸(幸福)が現われる。
 字の図りごとで、考えを運/めぐらせている。

『城』1371。

2013-08-22 05:55:22 | カフカ覚書
 少女は、小柄で、赤いほっぺたをし、健康そうだった。ふさふさした、赤みがかったブロンドの髪の毛は、きつくおさげに編んでいたが、それでも、ちぢれた毛がこめかみのあたりにはみだしていた。

 小柄/Klein→Klan/氏族。
 赤い/rot→rat忠告する、助言する。
 赤みがかったブロンド/rotlichblonde→ratlich blonde/役に立つ、明朗な。
 おさげ髪/Zopf・・・しきたり(考え)
 こめかみ(顔)/Gesicht・・・視野。

☆彼女は氏族であり、助言であり、有益で豊かで役に立ち明朗で、先祖のしきたりと激しく戦っており、視野をめぐらせていた。