続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

熱は冷めるもの?

2013-09-03 07:00:18 | 日常
 一年前のブログ記事を gooサービスで読んでいる。
 去年の昨日・・・わたしは豪雨に遭いながらも、ひたすらグルーガン(スピード接着器)を求め店に行き着くまでに、ずぶ濡れになったことを記している。

 あんなに熱心に、新しい靴をぐちゃぐちゃにしても買いに走ったグルーガンは、一年経った今も未使用のまま。

 一時的に熱くなる、あのものを手に入れなければ《わたしは前には進めない》とすら思い詰める。

 けれど、現実にそれらは単に妄想に近く、無くても日常は淡々と過ぎて行く。


 昨日もスーパーのチラシに27,000円の鍋が15,000円。若い頃から欲しかったあのお鍋、あれさえあれば・・・。わたしは勇んで出かけた。攻撃的な猛暑、炎天・・・。
(あのお鍋無しで、今までの人生を過ごしてきたけど特別の不自由はなかった。今さら重いあのお鍋を買ってどうする?)自問自答・・・要らないじゃないか(15,000円・・・日々の暮らしにもう少し色を添えた方が有効ではないか)
 足踏みし、結局そのスーパーまで行かずに手前で買い物を済ませてしまった。

 かくて時を経ずして熱の覚めたお鍋への思慕。


 必要最低限度の暮らし・・・憧れはやがて覚めるもの。

 こういう貧しげで潤いのない暮らしがいいのかどうかは分からないけど、分相応の暮らしで良しとする・・・すべきである。

 
 でも、熱は冷めるもの? 否、冷めない熱をも抱いてもいる。

『ポラーノの広場』78。

2013-09-03 06:52:33 | 宮沢賢治
「おや、つめくさのあかりがついたよ。」ファゼーロが叫びました。
 なるほど向ふの黒い草むらのなかに小さな円いぼんぼりのやうな白いつめくさの花があっちにもこっちにもならび、そこらはむっとした蜂蜜のかをりでいっぱいでした。


☆教(神仏の教え)の講(はなし)を告げる。
 双(二つ)の章(文章)を掩(かくしている)ことを吐く(言う)。
 化(形、性質を変えて別のものになる)方(方法)は、密(こまやか)である。

『城』1383。

2013-09-03 06:19:05 | カフカ覚書
ペーピはフリーダよりずっと若く、まだ少女の域を出ていないし、服装も、滑稽だった。彼女にすれば、酒場娘というものについて自分がいだいている誇張したイメージにふさわしい身なりをしているつもりなのにちがいない。

 まだ(ほとんど)/fast→vast/荒地。
 服装/Kleidung→Krankung/心を傷つける、侮辱。
 滑稽/lacherlich→rachen/復讐する。
 少女/kindlich→Kenntlich/見分けうること。
 酒場/Ausschank→Ausschlag/決め手。
 娘/Madchen→Marchen/作り話。

☆明らかにペーピ(身分証明書)はフリーダ(平和)よりずっと新しい。まだ荒涼としている(荒地)を見分けた彼女にすれば、先祖の決め手である作り話というものは度を越した間違いであり、予告に一致する侮辱に復讐心を抱いたに違いない。