続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

中秋の名月。

2013-09-19 06:48:35 | 日常
 この月の月・・・待たれる美しい月、中秋の名月は今夜晴天ゆえに、仰ぎ見られる可能性はきわめて高い。

 昨夕、隣のKUさんがススキを持って通ったのを見かけた。
「今年はちっとも無くてさぁ、ずっと探したんだけど・・・。諦めかけたらAさんが『墓地から四丁目に行く階段脇にある』って教えてくれたから取ってきたのよ」
 
 KU家の旦那さんはこういうこと(たとえばお月見)にこだわりがあって、ススキが無ければ一大事。(奥さんは大変)
 で、無事に確保(?)したススキはまだ穂の出ていない青々としたもの。

 先週、山を歩いたとき、やっぱりススキは見当たらず、パンパースの穂もどこか貧弱な風・・・今夏が猛暑続きだったせいなのか・・・。

 それにしても毎年、お月見を忘れないなんて!と感心してしまう。

 この辺りでは、ごく最近までお月見は草花とお団子、果物などのお供えは当たり前であり、子供たちは棒の先を尖らせて頂き(盗み)に行ったという。うちの子供と同じような年頃の人から聞いた話である。

 そして、盗みに来てもらう方も心得ていて、ちゃんとそれなりの用意をしたらしい。その用意をしたSAさんのお婆さんを見かけないけど、どうしているのかな。SA家の田圃を手伝って働いたのが90過ぎで元気なKAさん。KAさんはSAさんの旦那さんの命日には必ずお線香を上げに行く。(会ったらSAさんのことを聞いてみよう)

 律儀に敢行してきた風習もわたしのようなだらしない人間が崩して行くのかもしれない。

 今夜、きっと晴れる! 晴れたらいいな!
(写真は昨夕、十四日の月)

『ポラーノの広場』94。

2013-09-19 06:43:32 | 宮沢賢治
 そのときでした。野原のずうっと西北のほうでぼぉとたしかにトローンボーンかバスの音がきこえました。わたくしはきっとそっちを向きました。するとまた西の方でもきこえるのです。わたくしはおもはず身ぶるひしました。


☆夜に現われる祭り、僕(わたくし)の法(方法)が隠れている。
 講(はなし)には、再(くりかえし)報(告げ知らせる)真(まこと)がある。

『城』1399。

2013-09-19 06:19:01 | カフカ覚書
 馭者というのは、先日酒場にいた例の百姓たちのひとりだったが、毛皮にくるまったまま、Kが近づいてくるのを無関心げに見ていた。それは、ちょうど忍び足で歩いていく猫を追うのとおなじような無関心な眼つきだった。

 馭者/Kutscher→Kuster/会堂番。
 百姓/Bauern→Band/束縛。
 酒場/Ausschank→Ausschlag/決め手。
 毛皮/pelz→platz/場所、地位。
 猫/Katze→Kastell/要塞。

☆会堂番というのは、先日、決め手としたあの先祖の束縛だった。その地位(境遇)をじっと考え込みながら上ってくるKを無関心げに見ていた。先祖の要塞を迫害する方法のようだった。