続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

杞憂。

2013-09-27 06:19:02 | 日常
 職を得て、地道に働き、毎日が日曜日の安息。市民農園で根菜など育てる日常に甘んじているが、ふと気づけば、自分は一体何を為しただろうという疑念に包まれる。入り婿という立場も舅姑を送った今、まったくの自由であり、妻子も健在の平和。
 ならば・・・ならばここで!
《金はある!》
 パチンコや女に費やす愚とも無縁だった人生、倹しく暮らしていたら残ってしまった通帳の数字。
(死んだら、ただこの金額が空しく残るだけ・・・そんなことがあっていいものだろうか?)

 男は考える。
《舅姑亡き後の母屋を取り壊して、今こそ新しい家を建てるべき好機なのだ》と。

 解体の費用(350万)新築費用の概算・・・大工にも相談し、設計図も描いた。


 しかし、一人っ子の息子、共働きだったために舅姑に育てられた息子は「爺さんが建てた家を壊すなんてことは絶対にダメだ!」と言い張って譲らない。

 息子に背を向けられては・・・無念の諦念。

 諦められない男はいまだに夢想し続けている。実現可能な夢は、一つ年を取るごとに反比例していく。(現在75歳とのこと)

 男の妻である友人は夫の意見も大事だけれど、可愛い一人息子はそれ以上に従わなくてはならない彼女の中の(天子)である。

 平和な家の杞憂・・・。
(経済の活性化を思えば、わたしは新築することに一票!)

『ポラーノの広場』102。

2013-09-27 06:06:20 | 宮沢賢治
「ぢいさん、ポラーノの広場の方角を教えてくれたら、おいらぁ、ぢいさんと悪魔の歌をうたってきかせるぜ。」
「縁起でもねえ、まあもっと這ひまはって見ねえ。」ぢいさんはぷりぷり怒ってぐんぐんつめくさの上をわたって南の方へ行ってしまひました。

 広場はコウジョウと読んで、黄壌(黄泉)。

☆黄壌(黄泉、冥土)の法(心理)を書く。
 境(人が置かれた状態)の和(争いを収める)などの、真の化(教え導くこと)である。
 掩蔽(おおわれた)鬼(死者)の赦(罪や過ちを許す)を顕(あきらかにする)。
 努(力を尽くす)神の難(苦しみ)を包む講(はなし)である。

『城』1407。

2013-09-27 05:51:15 | カフカ覚書
この闇夜のなかでなにも返事をしないでだまっていると、相手は、かえって挑発されたようにおもうのだ。案の定、しばらくすると、馭者は「コニャックをお飲みなさるかね」

 闇/Finstenis・・・〔天〕蝕。
 かえって(ほとんど)fast→Vast/荒涼とした。
 馭者/kutsschen→Kuster/会堂番。

☆先祖の返事がないことはこの蝕(死の入口)が荒涼としており、刺激的だということだった。事実、しばらくすると、先祖の会堂番は言った。