続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

運動会。

2013-09-25 06:14:40 | 日常
 九月は運動会の準備に明け暮れることが多い。勉強よりはマシ(?)かもしれないけれど、運動が大の苦手なわたしにとって、それは辛い季節でもあった。

 ドン! とピストルが鳴る。それだけでも恐ろしいのに、それを合図に駈けださなければならない。(そのプレッシャー)なおかつ、鈍いときているから、いつでもビリから二番目あたり。振り向くと、もう一人もっと遅い子がいる。(信じがたいが、もうその子とは並んでゴールしたいくらいの親近感で思わずにっこりしてしまうという態)

 それにダンス・・・これも調子外れのわたしには、苦痛。右足出して~左足(ああ、どっちだったけなぁ~)って感じ。

 そういうわけで運動会は晴れがましい舞台でも何でもなく、ブルーというよりはダーク、超えねばならない山坂、艱難辛苦だった。


 某日ラジオに耳を傾けていると某タレントが、
「わたしは運動会が大好きでリレーの選手でしたが、兄は勉強はできるのに運動はまるでダメというタイプで、兄が走っている姿を見るのは忍びなかったのです。
 ところが、兄が走っているはずの徒競走で、万雷の拍手が起きました。何事かと恐る恐る目を上げてみると、『追越禁止』のゼッケンをつけた兄が最後尾を走っていました。これにはわたしも・・・」という話をしたのです。

 ああ、こんなユーモアで乗り切れるって素晴らしい。
 マイナスをプラスに変換する勇気とセンスがあったなら、運動会をもっと楽しめたのに・・・後悔先に立たずです。

『ポラーノの広場』100。

2013-09-25 06:05:05 | 宮沢賢治
「まあお前たちには用がなからうぜ。」ぢいさんはのどをぐびっと鳴らしました。
「ぢいさんはしじゅう行くかい。」
「行かねえ訳でもねえよ、いゝとこだからなあ。」
「ぢいさんは今夜は酔ってるねえ。」
「ああ上等の藁酒をやったからな。」ぢいさんはまたのどをぐびっと鳴らしました。
「ぼくたちは行けないだらうかねえ。」


☆全ての様(ようす)には迷いが交ざり、荒(でたらめ)には厄(わざわい)があることは、恨(残念に思う)也。
 推しはかることを帖(書きつけ)問う。
 講(はなし)は、主に冥(死後の世界)の考えである。

『城』1405。

2013-09-25 05:56:21 | カフカ覚書
「なにが長くかかるかもしれないんだね」と、Kはたずねたが、邪魔がはいったことをべつに迷惑に思ってはいなかった。というのは、いつまでもつづく静寂と緊張にいいかげんうんざりしていたからである。

 静寂/Still→Stell/地位、立場。
 緊張/Spannung→Sprnug/跳躍、亀裂。

☆「不変(永久)かもしれないんだね」と、Kはたずねたが、妨害されたとは思っていなかった。というのは、いつまでもつづく立場の亀裂にいいかげんうんざりしていたからである。