続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

月食。

2014-10-09 06:51:37 | 日常
 昨夜の月食は残念ながら蓋われた雲のせいで見ることは適わなかった。
 けれど、月食のたびに思うことがある。

「あの月にかかる円い影はわたしたちの影だ」と言った古代人の鋭敏な知覚に心を打たれている。
 確かに今では、(ああ、あれは地球の影だ)と、なぜか奇妙な自信を持って見上げているけれど、それは教えられた知識に基づいて感じているに過ぎないのではないか、少なくともわたしに於いては。

 長いこと、この地はずっとはるかに続く平面だと思われていた平然。遠く去って行く船の次第に見えなくなるのを見て気づいたのは近世である。
 ましてガリレオが「それでも地球は廻っている」と言ったことなどは死に値する事件、それを考え合わせても、大地や空を友として生活していた古代人の眼差しの確かさ、その英知に驚愕してしまう。


(思い込みが事実を歪める。)

 論証されるべき自然の理をもって、検証し発見に望む。いつのときも修正を恐れず、道を進んでいく。
 古代人の感想は、太陽と月と地球の関係をヒューマンスケールで測り得た答えだったのだと思う。


 人類が月を踏む時代である。古代人の閃きなどはるか遠くにいってしまった。。

『ポラーノの広場』473。

2014-10-09 06:42:29 | 宮沢賢治
「さあよしやらう。キューストはたびたび来て見てくれるだろう。」
「あゝぼくは畜産の方にも林産醸造の方にも友だちがあるからみんなさそって来てやるよ。ポラーノの広場のはなしをしてね。」


☆雷(神なり)の験(証拠を確かめる)を築く。
 散(ばらばらにする)法(やり方)で臨んでいる。
 太陽は常に蔵(すべてのものを包み込む)法(真理)である。
 幽(死者の世界)の鬼(死者の魂)の講(はなし)の常である。

『城』1760。

2014-10-09 06:28:11 | カフカ覚書
 Kは、、ただひとつのことしか聞きとらなかった。「クラムは、依然としてきみと関係をつづけているのかね」と、すかさずにたずねた。「いまでもきみを呼ぶのかね」
「クラムのことなんか、知るもんですか。わたしがいま言っているのは、ほかの連中のこと、たとえばね、あの助手たちのことですわ」


☆Kは先祖のことを聞いた。
「クラム(氏族)は常にきみとつながっているのかね、彼はきみを呼ぶのかね」
「クラム(氏族)のことなんか知りません」と、フリーダ(平和)は言った。
「わたしが言っているのは、他のこと、たとえば助手たち(脳、知覚/思考)のことです。