続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ばったり。

2014-10-14 06:29:17 | 日常
 不意に目の前に懐かしい人の顔が現れてビックリすることがある

 足早にお使いに出た昨日の昼間、何年ぶりかで知人に遭遇。
「わたしも八十になりました。娘がお祝いに来てくれると言うので今そこのレストランに予約を入れてきたところです」という。
「お元気で良かったわ。ところでまだ紙芝居のほうは続けているの?」
「ええ、でも、来春をもって辞めさせていただくことにしました」

 長いこと、横浜は寿町辺りで紙芝居のボランティアをしていると聞いたのはもう十年も前の事。彼女とは植物観察会で知遇を得、それから演劇講習会・朗読講習会など途切れ途切れのお付き合いながら比較的至近に住んでいる関係でばったり会ったりもしている。

「以前は杖を付いていたのに、足の方はもういいんですか?」と聞くと、
「ええ、どこかへ置き忘れてきて、それきりになっています」と笑った。「でも、体調が良いというわけではないんです。癌を二つやりまして・・・皮膚癌と大腸癌です。加えて足の不調ですから、息も絶え絶え・・・まあ、でも・・・何とかやっています」と言う。
 いろいろ経過なども訊ねたけれど、何せ立ち話。「では」「では」と別れた。けれど少し離れてから背後で声がした。
「あなたも元気でいて下さいね!」と。

 驚くような大きな病気・・・彼女はご主人亡き後、子供を当てにしないときっぱり決めて有料ホームに入居。どこまでも自分の足で歩く、自分自身を貫くという姿勢にこちらは打たれている。


 川の流れは絶えずして、行き交う人もまた旅人なり・・・。(また会えるかな、会いたいな)

『ポラーノの広場』478。

2014-10-14 06:23:01 | 宮沢賢治
「よしやろう。表へ出て。おいミーロ、おれが水を汲んでくるから、きみは戸棚からコップをだせ。」
 ファゼーロはバケツをさげて外へ出て行きました。


☆標(目印)を推しはかる。
 遂(とげて)究(つきつめる)、個(一つ一つ)の法(やり方)を解き、推しはかる講(はなし)である。

『城』1765。

2014-10-14 06:10:12 | カフカ覚書
「それは猫かぶりですわ」と、フリーダは反論した。
「それが見やぶれなかったのですか。じゃ、そういうりゆうからでないとすれば、どうしてあの人たちを追いだそうとしたのですか」
 そう言って、彼女は、窓のところへ行って、カーテンをすこしずらし、外をながめると、Kを呼び寄せた。


☆「偽善だわ」と、フリーダ(平和)は言った。「ではそういう理由からでないとすれば、なぜ彼らを追いだしたのですか」
 そう言って彼女は窓《(天)蝕=死の入り口》のところへ行き、幕をすこしずらし外を見ると、Kを呼び寄せた。