続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈) 春の杉。

2021-01-02 07:25:17 | 飯島晴子

   春の杉仰ぐに白き唾をのむ

 春の杉(スギ花粉)を恨めしく天を仰ぎますが、断じてお恨みすることなく、唾はのんでおります。

 春の杉はシュン・サンと読んで、瞬、算。
 仰ぐに白きはギョウ・ハクと読んで、凝、吐く。
 唾をのむ(唾飲)はスイ・インと読んで、推、音。
☆瞬(またたく間)に算(見当をつけるには)凝(神経を集中すること)と、吐く。
 推しはかる音がある。

 春の杉はシュン・サンと読んで、詢、Sun。
 仰ぐに白きはコウ・ハクと読んで、光、白。
 唾をのむ(唾飲)はスイ・インと読んで、吹、因。
☆詢(まこと)にSun(太陽)の光は白(明るく)、吹(風がふく)因(原因)である。


『飯島晴子』(私的解釈) 濁流を。

2021-01-02 06:17:17 | 飯島晴子

   濁流を越えては春の障子の家

 濁流、水害である。時ならず張り替える障子…辛うじて形を留めた家の補修は切ないけれど、心機一転の覚悟が見える。

 濁流はダク・リユウと読んで、濁、理由。
 越えては春のはエツ・シュンと読んで、閲、悛。
 障子の家はショウ・シ・カと読んで、紹、師、嘉。
☆濁(乱れけがれている)理由を閲(調べている)。
 悛(過ちを正す)紹(仲立ちをする)師(先生)は嘉(すぐれている)。

 濁流はダク・リュウと読んで、駄句、流。
 越えては春のはオチ・シュンと読んで、落、瞬。
 障子の家はショウ・シ・カと読んで、省、詞、仮。
☆駄句は流(形を成さないで終わる)落(結末)がある。
 瞬(まばたきをするくらい短い間しか)省(かえりみず)、詞(言葉)は仮(間に合わせ)である。