続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)白躑躅。

2021-01-05 07:01:20 | 飯島晴子

   白躑躅すこし早目の風呂を焚く

 一面の白い躑躅、まるで雪景色のようである。雪の曇天、日暮れは早く寒さは募る、こんな日は早めに風呂を焚き・・・と、錯覚するほどに白躑躅は見事に雪景色そのものである。

 白躑躅はハク・テキ・ドクと読んで、白、的、独。
 すこし早目(少早目)はショウ・ソウ・モクと読んで、章、双、黙。
 風呂を焚くはフウ・ロ・ブンと読んで、封、露、文。
☆白(申し上げる)と、的(ねらい)は独(ひとりよがり)であり、章の双(二つ)を黙っており、封(閉じたもの)が露(現れる)文である。

 白躑躅はハク・テキ・ドクと読んで、迫、敵、毒。
 すこし早目(少早目)はショウ・ソウ・ボクと読んで、傷、総、撲。
 風呂を焚くはフ・ロ・ブンと読んで、普、路、紊。
☆迫(苦しめる)敵である毒(禍・わざわい)の傷(痛めつけられた哀しみ)の総てを撲(たたく)。
 普く、路(物事の筋道)を紊(乱している)。

 現今のコロナ禍、まさにその通り、一日も早い収束を願うばかり…。


R.M『光の帝国』

2021-01-05 06:38:04 | 美術ノート

   『光の帝国』

 天空は光に満ちた青空と白い雲の景。しかし地上は闇のなかにあり、人口の灯りがぽつんと点いているた夜景である。
 この矛盾、落差、不条理、時間の不適合。

 空はあるがままの自然であり、普遍の真理である。
 しかし、地上は人の思惑で形成され、支配と服従、成長の歴史の中に佇んでいる。秘かに計画される国の戦略はすべての人民の合意ではなく人々は沈黙するのみである。戦争と平和の狭間で人々は翻弄されてきた政治という支配に沈思黙考、身の処し方の選択を迫られている。

 大自然との競合は自然の理である。当然、そう肯き理解しているが、内実はどうだろう。真逆とまではいかないかも知れない、しかし、明らかに遊離しているのではないか。
 夜と昼が同じ時間に在ることは、物理的には絶対に有り得ない。しかし、その精神において、わたし達は奇妙なずれを認識せざるを得ない時代に来ているのではないか。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3565。

2021-01-05 06:30:05 | カフカ覚書

そうなれば、フリーダは、もしかするとそれだけ強くあなたを頼りにするかもしれませんし、また、もし彼女に愛する能力があるとしたら、あなたをほんとうに愛することを知るようになるかもしれません。いいえ、これもだめです。


☆フリーダは多分、ますますKをしっかりとつかまえられると思います。もし彼女にその力が本当にあったならそうなるかもしれません。いいえ、それもまだだめです。