鴉多き谷なり雪で手を洗ふ
鴉、玄人・・・俳句を専門にやっている人たちの多い、谷(山と山との間の狭いくぼ地)、狭い世界であれば、わたくしは雪で手を洗いましょう。雪(セツと読んで、截/たち切り)、手(やり方)を、洗(センと読んで、鮮/新しく)します、という宣言。
鴉多きはア・ダと読んで、吾、駄。
谷なり雪ではコク・セツと読んで、告、説。
手を洗ふはシュ・センと読んで、殊、旋。
☆吾(わたくしの作品)は駄(値打ちがない)と告げる。
説(話)は殊(特別)に旋(巡らせているのだから)。
鴉多きはア・タと読んで、阿、多。
谷なり雪ではコク・セツと読んで、哭、截。
手を洗ふはシュ・センと読んで、衆、戦。
☆阿(へつらい)の多いことを哭(悲しむ)。
截(断ち切る)衆(大勢の人)に戦(慄いている)。