続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈) 野仏に。

2021-01-03 06:55:57 | 飯島晴子

   野仏に目鼻戻るや鳥帰る

 雪に埋もれた野仏、雪が融け、野仏の目鼻が見えるようになると、雁や白鳥、鶴など越冬した渡り鳥が北方へ帰る季節になる。

 野仏はヤ・ブツと読んで、爺、物。
 目鼻戻るはモク・ビ・レイと読んで、黙、備、礼。
 鳥帰るはチョウ・キと読んで、弔、機。
☆爺(老人)の物(死)には、黙って備(あらかじめ用意しておく)礼(敬意を払う)弔(とむらい)の機(心の働き)がある。

 野仏はヤ・ブツと読んで、屋、払。
 目鼻戻るはモク・ビ・レイと読んで、目、微、齢。
 鳥帰るはチョウ・キと読んで、超、器。
☆屋(家)を払う目(目的)は微(衰え)齢(年を取り)超(程度を超える)器(家)になったからである。


『飯島晴子』(私的解釈) 喉くびに。

2021-01-03 06:31:39 | 飯島晴子

   喉くびに山吹うすく匂ひけり

 喉くび、急所である。痛いところに山吹(時代劇の小判/お金)を仄めかされ、微かに揺れる思いがよぎった。

 喉くびに(喉頸)はコウ・ケイと読んで、恒、警。
 山吹はサン・スイと読んで、三、推。
 うすく匂ひけり(薄匂)はハク・ニオウと読んで、迫、匂。
☆恒(常に)警(注意し)三つを推しはかる。
 迫(追い詰めれば)匂(気配を感じる)。

 喉くびに(喉頸)はコウ・ケイと読んで、恒、警。
 山吹はサン・スイと読んで、参、邃。
 うすく匂ひけり(薄匂)はハク・ニオウと読んで、迫、仁王。
☆恒に警(守り備える)。
 参(寺社などにいて)邃(奥深く)迫る仁王さまである。