続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)煙管の先に。

2021-01-24 06:46:26 | 飯島晴子

   煙管の先に煙草立てゝは藤白し

 煙管(南蛮キセル)は万葉集に《思い草》と読まれた植物。
 煙草には《思い草》という別名がある。
 白藤の花言葉は《決して忘れない》である。
 つまり、思い草の先に思い草が立っていれば、相思相愛、決して忘れないのである。(めでたし、めでたし)

 煙管の先にはエン・カン・センと読んで、縁、観、選。
 煙草立てゝはエン・ジ・リツと読んで、掩、二、律。
 藤白しはトウ・ハクと読んで、読、博。
☆縁(つながり)を観(よく見て)選ぶ。
 掩(隠した)二つの律があり、読むと、博(大きく広がっている)。

 煙管の先にはエン・ナン・センと読んで、怨、難、癬。
 煙草立てゝはエン・ソウ・リツと読んで、炎、瘡、慄。
 藤白しはトウ・ハクと読んで、痘、迫。
☆怨(恨めしい)難(悩み)の癬(皮膚病)、炎(体の一部に熱や痛みを持つ症状)がある。
 この瘡(できもの)に慄(恐れおののき)痘(豆のような水膨れ)に迫(苦しんでいる)。


『飯島晴子』(私的解釈)跫音が。

2021-01-24 06:29:44 | 飯島晴子

   跫音が跫音を聞く寺の水仙

 人の見えない淋しい辺地、誰もいないはずの山奥で聞こえる足音。誰だろう、誰が来てくれたのだろう珍しく嬉しい人の気配・・・ご先祖様が眠るお寺の水仙がしかと聞いたのは春の訪れだったのかもしれない。

 跫音はキョウ・オンと読んで、響、音。
 跫音はキョウ・オンと読んで、協、隠。
 聞く寺はブン・ジと読んで、文、字。
 水仙はスイ・センと読んで、推、詮。
☆響く音に、協(調子をまとめる)隠れた文がある。
 字を推しはかり詮(明らかにすること)である。

 跫音はキョウ・オンと読んで、胸、隠。
 跫音はキョウ・オンと読んで、恐、怨。
 聞く寺はモン・ジと読んで、悶、自。
 水仙はスイ・センと読んで、衰、潜。
☆胸に隠した恐ろしい怨みに悶(もだえ苦しむ)。
 しかし、自(ひとりでに)衰え、潜(心は落ち着いてくる)。


『飯島晴子』(私的解釈)山つつじ。

2021-01-24 06:05:12 | 飯島晴子

   山つつじ折りとり母の衿そよぐ

 山つつじの間を歩く母の姿はつつじに埋もれ大部分が隠れているが、わずかに見える母の衿が風にそよいでいる。折りとり(折取)、切(しきり)に取(心が赴くところの)衿(心の中)はそよいでいる(戦、おののいている)かもしれない。母には母の立ち向かう思いがある。

 山つつじ(山躑躅)はサン・テキ・ドクと読んで、三、適、読。
 折りとり(折取)はセツ・シュと読んで、説、主。
 母の衿そよぐ(母衿戦)ボ・キン・センと読んで、募、訓、閃。
☆三つが適(あてはまる)読みがある。
 説(話)の主(中心となる事柄)を募り、訓(字句を解釈すると)閃(ひらめく)。

 山つつじ(山躑躅)はサン・テキ・チョクと読んで、算、的、直。
 折りとり(折取)はセツ・シュと読んで、設、須。
 母の衿そよぐ(母衿戦)はボ・キン・センと読んで、簿、襟、詮。
☆算(見当をつけ)的(ねらい)を直(ただち)に設(こしらえる)。
 須(必要なこと)は、簿(ノート)に襟(心の中)を詮(明らかにしている)。